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[ロゴ]FUJINON 4K CINE LENSES

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日本語
  • CABRIO XK

    シネマズームレンズ「XK6×20」、誕生。

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  • Focused on the Future

    ズーム全域でヌケのよい4K性能を発揮。駆動部付きシネズームレンズの先駆者。

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information

2016.04.16
NAB出展
2015.11.18
InterBEE出展
2015.09.11
IBC出展
2015.08.26
BIRTV出展
2015.08.21
シネマレンズスペシャルサイトオープン

Special

  • Trial Report
  • Coming soon
#02
02
  • XK徹底レビュー 今までになかった、パーフェクトPLズームレンズ。

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    徹底検証

    最新の撮影技術を駆使する映像ディレクターがXKシリーズを「完璧なズームレンズ」と評する理由とは。
    FUJINON 4K CINELENSの製品ラインナップに新しく加わったXKシリーズは、
    ZKやHKシリーズの表現力を保持しながらも、驚異的な操作性を実現した製品となっている。
    今回は最新の撮影技術を駆使し、映像制作を行うマリモレコーズにXKシリーズの実力を評価してもらった。
    レポートの流れ
    • 動画で見る
    • シネマレンズの現状
    • 現場での使用感
    • レビューの結論
    [ロゴ]株式会社マリモレコーズ

    映像と音楽のプロダクションカンパニー
    株式会社マリモレコーズ 江夏由洋・金戸 聡和

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    シネマレンズの現状

    デジタルシネマによる撮影で求められるレンズとは

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      パーフェクトPLズームレンズであるXKレンズ。
      画質・機動性操作性全てにおいて今までになかった一本だ

    最近の映像制作の撮影はもっぱら大判センサーによる「デジタルシネマ」のカメラで行うことが多くなった。一昔前まではビデオとシネマには技術的にも大きな垣根があったが、加速度的に動画機材は進歩を遂げ、誰もがボケ味のあるシネマ画質を手にできる時代になったといえるだろう。

    さらに各社から発売になる新機種のカメラは4Kという高解像度のスペックを纏い、昔では想像もつかないほどの「高画質」な映像を誰でも撮影できるまでになった。そこで大切になるのがレンズだ。デジタルシネマの時代に、唯一アナログの情報を運ぶ場所になる。だから私も撮影の際はできるだけレンズにはこだわるようにしている。例えば単焦点のレンズを使う理由もそこにある。単焦点のプライムレンズ群はズームレンズでは表現できないキレ味があるという印象が強いからだ。もちろんズームレンズも現場で使うことは多いが、特に4K制作がメインになると、画質へのこだわりを単焦点レンズで形にしたいという思いは常にあった。

    またPLマウントとなると、ズームレンズの選択肢も減ってしまうため、現場で使うレンズは常に数本の単焦点セットになることが多かった。

    パーフェクトPLズームレンズ、XKレンズ登場

    [写真]

    今回はレンズの製品プロモーション映像を4Kで制作した

    ところが今回XKレンズで撮影をして、そういった自分の中の常識が覆されてしまった。私の個人的な印象ではあるが、XKレンズはパーフェクトPLズームレンズといっていいだろう。見事に従来のPLレンズが持つ魅力をいかんなく発揮すると同時に、「完璧」なまでに高い機動性や操作性を実現したズームレンズだと実感している。

    ちなみに撮影は延べ3日間行い、モデルを被写体としたXKレンズの製品プロモーション映像を制作した。

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    XKレンズが捉えた映像の切り抜き。その描写力は単焦点のPLレンズに匹敵する

    現場での使用感

    20㎜-120㎜、画づくりはこれ一本で

    まずはなんといっても20㎜-120㎜というズーム焦点距離が最大の特徴であるといえる。この焦点距離のレンジは、映像制作で必要とされる画角のほとんどを網羅する長さであるといっていいだろう。つまりPLマウントのレンズでありながら、「レンズ交換を必要としない」環境を手にすることができるのだ。やはり現場で求められるのは撮影効率で、少ない時間でいかに多くのカットを収録できるかというのが勝負。慎重に行わなければいけないレンズ交換によるタイムロスや、レンズ交換で生じる色味の調整も割と大変な作業といえるだろう。

    ズームレンズ一本で撮影の画づくり全てが完結できるメリットは非常に大きい。今回モデルのフルフィギュア(それどころか、かなりの引きの映像も撮影した)から顔の寄りまで、ほぼほぼ全てのコンポジションを一本で作り上げることができた。

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      20mmの映像。ここまでワイドの映像が撮影できる

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      120mmの映像。最短焦点距離も110cmなので、かなりの寄り映像も捉えられる

    T3.5通しの実力

    また通常の広域のズームレンズであれば、ほとんどの場合Tドロップするのが当たり前である。しかしXKレンズは20㎜-120㎜を通じてT3.5という、一貫した開放値で撮影に挑めるのだ。これには正直驚きである。しかも我々の制作現場においてT3.5という明るさはとても心強い数字でもある。決して妥協のない露出調整が行えるとなると、ただただありがたいと感じてしまうほどだ。

    また作品を通じて一定した色の統一性を持たせられるというのも、レンズ一本で撮影ができる大きなメリットともいえる。

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    20mmの画角と120mmの画角~絞りの値が落ちることなくズームができる。

    美しすぎる描写力―4Kでも問題なし

    [写真]

    FUJINONクオリティのシネマ画質をXKでも実現した

    撮影監督の中には、単焦点レンズにこだわる人が多いと感じる。

    特にPLマウントにおいては単焦点を使うことが当然のようになっていることもある。おそらくその大きな理由が冒頭でも触れた「画質」であるといえるだろう。ズームという機能を搭載すると、どうしても画質が甘くなるという印象を持っている人は少なくない。それはシャープさや解像感といったものがよく挙げられるが、ズームレンズは収差といったレンズ固有のゆがみなどが強く出てしまうという点も指摘されてきた。ところがXKが捉える画質は、そういった単焦点レンズと肩を並べるほど素晴らしいと言っていい。これぞFUJINONクオリティというべきか、肌の質感、シネマ特有の空気感、あらゆる角度でみてもシネマレンズの力を十二分に発揮する一本である。

    特に今回は4K解像度の作品制作となったのだが、正直、編集作業をしながら見とれてしまうほどの描写力を持っていると実感している。モデルの肌や、衣装のテキスチャ、撮影舞台が醸し出す雰囲気を素晴らしいまでに映し出してくれた。

    S35㎜センサーをカバー-スチルレンズでは得られないクオリティ

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      SONY PXM-FS7との組み合わせが可能にする映像美は想像以上だ。マウント変換を介して装着した

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      RED WEAPONとの組みあわせ。5Kのイメージャーを使用し100fpsのハイスピード撮影を行った

    今回使用したカメラは3台。SONY PXW-FS7とRED EPIC DRAGON,そしてRED WEAPONで撮影を行った。

    XKが持つイメージサークルは基本的にS35mmをカバーする大きさなので、REDを使う場合は5Kのセンサーサイズが最大になる。5Kであれば2台のREDは100fpsというハイスピード撮影が可能になるので、スローモーションの演出をメインに加えた。またFS7との相性も抜群で、DCI4Kの60pをメインに撮影を行った。ちなみにFS7のレンズマウントはEマウントとなるため、Eマウント―PLマウント変換を使いXKをカメラに装着。この場合はロッドを使ったレンズサポートをつける必要がある。いずれにせよ、撮影中、一切のレンズ交換が無いというストレスフリーな環境は素晴らしいの一言だ。

    また画質も申し分なく、今までのスチルレンズを使った撮影などでは絶対に得られないクオリティを作品に込めることができたと確信している。特に色の表現力は圧倒的で、見た目以上の表現力で、奥行きのある圧巻の画像を捉えてくれた。

    高いボディデザインで確実な操作性を実現

    [写真]

    高いボディデザインで操作性は「抜群」である。フォーカスのトルクや角度も最高に使い勝手がいい

    さらにシネマレンズとしての筐体の完成度にFUJINONのこだわりを強く感じた。フォーカス、ズーム、絞りのギアピッチは業界標準の0.8㎜を採用し、サードパーティー製のフォローフォーカスをどのギアにつけることもできる。

    今回はズームの動きを画づくりの中にあえて取り入れたのだが、マニュアルならではのズームの動きを、フォローフォーカスを使って行った。またフォーカスギアのトルクも「しっかりと重く、調整しやすい」と好印象だ。粘りのあるトルクに加え、200度という広い角度でフォーカスが調整できるので、必ず狙った位置にピントを合わせることができる。筐体に刻まれた各数値も大変見やすく、カメラマンにとっても、操作性は抜群といえるだろう。間違いのない正確な操作ができるというのも現場では非常に重要視される点だ。

    特に4Kなどの高解像度の映像制作では、フォーカシングは大きな論議の的ともなっている。スチルレンズでは実現のできない、より繊細なフォーカシングや微妙な絞りの設定をXKでは必ず実現することができる設計になっているのだ。筐体の堅牢性も高く、富士フイルムが培ってきた高いレンズ設計技術を各部分に見ることができる。

    取り外しのできる駆動部で様々なスタイルを

    そしてXKには取り外しのできる駆動部がある。電動でズームなどのギアを動かすことができるサーボユニットだ。ENGのようにワンマンで肩担ぎの撮影をする際にも有効に使うことができる。ネジ4本でレンズ本体に直接つけ外しができるので、用途に合わせてスタイルを変えることが可能だ。

    これは先述のFS7のようなオールマイティのカメラにはぴったりくるだろう。ドキュメンタリーやニュースといったシネマに限らない用途を想定しても、20㎜-120㎜でTドロップしないレンズはその活躍の幅をひろげていくことに違いない。ちなみに放送用のズーム・フォーカスコントローラーも使えるので、中継映像やライブ会場においてもその需要は枚挙に暇がないと言える。

    • [写真]

      駆動部は取り外しが可能。ENGスタイルやシネマスタイルなど撮影に応じたセッティングが可能だ

    レビューの結論

    コストパフォーマンスにおいても他社製品を圧倒

    そんなパーフェクトPLズームレンズのXKレンズだが、価格がかなり抑えられて設定されている。通常のPLズームレンズはとにかく高価なものが多く、レンタルでも手が出せないことがあるほどだ。もし低価格で20-120㎜という広いレンジがTドロップせずに使えるとするならば、スチルレンズを使って撮影をしている人にとっても朗報になる可能性もある。

    XKレンズがそういったユーザーのファーストPLレンズとなるならば、本当に素晴らしい話だ。個人的にも、実際に3日間の撮影を終えて感じていることは、まさに「一度使ったら手放せなくなる」レンズになってしまったということだ。今までにはなかった新しい規格のPLレンズであるXKレンズ。デジタルシネマの撮影現場に新しい風を起こすことになるだろう。

  • 検証内容 単焦点レンズと「画質」を比較。シネズームレンズの光学性能を見極める。

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    徹底検証

    次世代映像プロダクションが徹底検証。「ZKシリーズ」は広告撮影に革命を起こしうるか。
    『ZKシリーズ』の光学性能は、“単焦点レンズのクオリティ”を目標に開発されたという。
    その進化を問うべく、日ごろから単焦点レンズを扱い、4K-6K撮影を行う映像プロダクション『エルロイ』が徹底調査を行った。
    広告業界のクリエイターの中には、「ズームレンズは一般的に機能性は◎、ただ画質は・・・」という先入観を持つ者も少なくない。ZKシリーズは、そのイメージを覆すことができるだろうか。
    レポートの流れ
    • 検証内容
    • 画質の比較検証
    • 現場での使用感
    • レビューの結論
    • 動画で見る
    [ロゴ]ellroy

    6K撮影を日常的に行う次世代の映像スペシャリスト集団。
    株式会社エルロイ/ellroy Inc.

    2012年設立。中目黒にオフィスを構える少数精鋭の組織ながら、話題のCMや映像作品を数多く手掛けているビジュアルクリエイティブ集団。会社立ち上げ時より4K撮影対応の機材を自社保有し、現在は6K撮影の専門サービスも展開するなど、常に次の時代を見据えた映像制作が最大の特徴。また、自社で企画・演出・撮影・照明・編集・CGと一気通貫で対応できる体制を整えており、広告に限らず、映画、ドラマ、テレビ番組など多様なジャンルで実績を積み重ねている。

    検証内容

    単焦点レンズと「画質」を比較。シネズームレンズの光学性能を見極める。

    [写真]

    ZKシリーズのクオリティとはどれ程のものなのか?
    カタログでは読み取れないレンズ性能を細部にわたって推し量る方法はないか。そう考えたエルロイのメンバーは、広告業界内で1、2を争うほど使用されている、高い光学性能が特徴のPLマウント単焦点シネレンズとの比較検証撮影を実施した。さらに実際の広告撮影の現場にもZKシリーズを導入し、多角的なチェックを試みた。検証に臨んだのは、業界歴10年以上のカメラマン高橋氏を筆頭に、演出・照明・エディター・撮影助手などで構成されたエルロイのShooting & Editingチーム。検証ポイントは、「解像度」「歪曲収差」。さらにレンズの個性が表れる「色味」についても、様々な撮影を通して明らかになった。

    [写真]

    カメラマン
    髙橋 一己

    麻布写真スタジオにて写真・撮影の基礎技術を身に着けたのち、CMカメラマンの「石川三明」氏に師事し、映像撮影技術の経験を積む。現在では、コスメ、自動車などのCM撮影やドラマオープニング映像、アーティストMVといった多彩なジャンルで作品を量産。また、あらゆるシネレンズ・スチルレンズに関して現場使用を試みるなど、撮影機材の知識は業界でも有数。一貫した画作りを目指してカラーグレーディングも自身で行っており、その向上心が尽きることはない。

    画質の比較検証
    Point1 解像度 開放値でもズーム全域で。一目でわかるほどのシャープさ。
    • [写真]

      検証動画を見る

    • [写真]

    ZKシリーズは、ズームレンズとしての機能性だけでなく4K撮影に完全対応している点も大きな特徴と言われている。自社で“RED EPIC DRAGON”や“SONY FS7”といった4Kカメラを保有するエルロイでは、4K・6Kでの撮影が日常的だ。そうした日々の中、高解像度撮影はカメラ本体の性能だけでなく、それを余すことなく活かしきるレンズ性能が極めて重要だと肌で感じているという。

    そこで、まず行ったのが「解像度」に関する単焦点レンズとの比較検証だ。なお、4K性能の指標については、FUJINONレンズの規格としてTVL(水平解像度)2000以上を一つの目安としており、その性能チェックに用いているチャートをお借りして比較撮影を敢行。T値は各レンズの開放値とT2.9で統一した状態の2パターンを設定。また、女性モデルの撮影も実施し、線・文字・肌・髪など、様々な面からシャープさを比較した。

    • [写真]FUJINON(14-35mm / F2.9)
    • [写真]FUJINON(19-90mm / F2.9)
    • [写真]他社単焦点シネレンズ(F2.9)
    • [写真]他社単焦点シネレンズ(F2)

    まずT値を2.9に統一したパターン。
    中央のチャートを見ると小型のPLマウント単焦点レンズとZKシリーズとどちらがどちらの映像なのか、区別がつかないレベルだ。さらに四隅のチャート=画角の周辺部に記された太線や文字のキレに関しては、ZKシリーズが上回っているとすら言えるかもしれない。
    開放値での比較については、文字で表すよりもチャート写真を見ていただく方が早いだろう。この解像度の高さには、10年以上にわたってファインダーを見つめ続けてきたカメラマン高橋氏も驚きの声をあげた。

    [写真]

    そもそも映像は、レンズを通る光の高~低の波長、つまり幅広い周波数を捉えることによって構成されている。例えば建築物の撮影ならば、細かな細工や柄などを伝えているのが高周波であり、無地の壁面などを伝えているのが低周波と、それぞれに役割を持っている。ZKシリーズの開発では、4K時代のニーズに応えるべく、この周波数の高低をバランスよく捉えるため、正確に数値化してゼロベースで再検証したという。さらに、これまでARRI社との共同開発などで取り組んできたシネレンズ開発の知見を惜しみなく導入したと聞いている。その成果が、一目で分かるほどの「ズーム全域での圧倒的なシャープさ」となって表れた形だ。

    Point2 歪曲収差 既存のズームレンズの上をいく、単焦点レンズにも迫る補正性能。
    • [写真]

      検証動画を見る

    • [写真]

    続いてチェックを行ったのは、ズームレンズにつきものと言える「歪曲収差」だ。検証の場として選んだのは、「那珂川町馬頭広重美術館」。建物全体を包みこみ、整然とした美しさを誇る八溝杉の格子状ルーバーは、今回の撮影に最適と言えるだろう。ここでもPLマウント単焦点レンズのシリーズを用意。14mm、16mm、20mm、24mm、32mm、50mm、85mm、135mm、180mmの9本を用い、ZK2.5×14(14-35mm)、4.7×19(19-90mm)、3.5×85(85-300mm)の3本と焦点距離・T値を合わせて比較撮影を行った。また、画像サンプルとしてシンプルな方眼でも同様の撮影を実施し、徹底検証に取り組んだ。

    まず単焦点レンズだが、ほぼ歪曲は見られず、全レンズでばらつきもない。比較対象としたシリーズは、「単焦点レンズのスタンダード」とも評されているものだが、それも納得と言える。一方のZKシリーズは、焦点距離14-35mm をカバーする広角レンズZK2.5×14は、周辺部で外側に膨らむような樽型の歪曲が若干目につく。一方、もっとも使用頻度が高いと思われる19-90mmのZK4.7×19に変更すると、20mmではごくわずかに糸巻型のディストーションが見られたが、24mmでは単焦点レンズの画と見分けがつかないレベルに。これはいい意味でイメージを裏切る結果だ。

    • [写真]FUJINON(14-35mm / F8)
    • [写真]FUJINON(19-90mm / F8)
    • [写真]他社単焦点シネレンズ(F8)
    • [写真]FUJINON(14-35mm / F8)
    • [写真]FUJINON(19-90mm / F8)
    • [写真]他社単焦点シネレンズ(F8)

    そもそも単焦点レンズに比べ、ズームレンズは構成するレンズ枚数が非常に多い。開発者に話を聞くと、ZKシリーズも約30枚のレンズで構成されているそうで、ディストーションの補正は困難を極めたという。ここでポイントとなったのが、歪曲収差の発生を防ぐ効果を持つ大口径非球面レンズだ。元々、放送用TVレンズを長年手がけてきたFUJINONは、世界で初めて30mm以上の大口径非球面レンズの搭載に成功するなど、膨大なノウハウを蓄積してきた。その技術力をシネレンズにも存分に活かし、さらに光の分散の異なる特性低分散ガラスと高屈折ガラスの構成比を微細に調整していったとのこと。そのきめ細かな仕事ぶりが、歪曲収差だけでなく4K解像度やコントラストの高さにつながっているのだ。

    Point3 色味 カメラマンの目に近い、自然な色味を再現。
    • [写真]

      検証動画を見る

    • [写真]

    映画や広告の撮影現場で単焦点レンズが選ばれている理由は複数ある。中でも、色味・コントラスト・ボケ味といった「味のある画が撮れること」は大きな要因と言えるだろう。
    ZKシリーズは、この点においてもカメラマンの要求に応えられるだろうか?
    この検証は、美術館やモデル撮影、さらに実際の広告撮影現場での使用を通して行われた。

    まず色味は、現場で見たままに対象の魅力を伝えているのが最大の特徴だ。これは女性モデルの肌や髪色などによく表れている。それに木目にかかる影など、明るさ・暗さを的確にとらえるコントラストのキレや、丸みのある柔らかなボケ味も、全てにおいて非常に「ナチュラル」という印象を受けた。
    前述したとおり、ZKシリーズでは約30枚ものレンズが用いられているが、開発者曰く「各レンズは、素材である硝材の見直しから行いました」とのこと。目指したのは、もちろん単焦点レンズのクオリティだ。あらゆる硝材の組み合わせを実験し、さらにフィルターの特殊コーティングなど、コントラスト調整やフレアの除去技術も地道にアップデートを重ねていく。そうして、こだわり抜いて完成した画質は、ZKシリーズ4本はもちろん、FUJINONシネズームレンズの最上位機種「HKシリーズ」、ARRI社と共同開発のシネレンズ「アルーラシリーズ」などとも統一されているとのこと。カラーグレーディングのしやすさも評価のポイントとなるだろう。

    • [写真]FUJINON(14-35mm / F4)
    • [写真]FUJINON(19-90mm / F4)
    • [写真]FUJINON(85-300 / F4)

    またZKシリーズでは、9枚絞り羽が導入されているが、この数字にも画質へのこだわりが見て取れる。これは開放~最小絞りの全シーンにおいて、キレイな円形で光を捉えられるようにと絞り形状を様々シミュレーションした結果誕生したもの。さらに9枚絞り羽は、光の眩しさを伝える光芒についても、余計なギラつきのない美しい光線が描けるという。もちろん、4K完全対応ということで、対応センサーサイズはスーパー35以上。ZKシリーズが、既存のズームレンズの枠を超えた、豊かな映像表現を形にできるのも納得がいく。

    現場での使用感

    いい意味で驚いた、単焦点レンズ級の画質とフレキシブルさ。

    [写真]

    今回ZKシリーズを扱ってみて、何より驚いたのは解像度の高さですね。画面中心の比較でも検証用に用意した単焦点シネレンズと全くそん色なかったですし、画角いっぱいまでクッキリと捉えていた。これなら例えば、山や自然の遠景撮影や、デザイン性の高い不動産や建築物の撮影では、ZKシリーズは威力を発揮すると思います。それにシーンを選ばず、キレがいいとピントの山を掴むのがすごく楽。撮影がスムーズに進むので、本当にありがたいですよ。

    現場効率があがるという点では、画角を調整したいときにズームを少しいじるだけで済むのは大きなメリット。それと実際の広告撮影の現場で感じたのが、円形レールやクレーン、最近使用されることも多くなったMoVIなどの3軸ジンバルといった機材を用いた際の効率の良さが断違いだということ。円形レールは焦点距離を一度決めたら変更が難しいですし、「24mmと32mmの中間が一番おいしい」という場合にズームレンズが活きる。3軸ジンバルはバランスの調整がかなりシビアなので、単焦点レンズを何度も付け替えることなく、ZK1本で通せるのはすごく助かりました。駆動部のユニットがリモートコントロールに対応している上に、着脱が自由なのも状況に応じてフレキシブルに使えていいですよね。駆動部を取り外せば、レンズ自体が500g [写真] ほど軽くなるから、3軸ジンバルでバランスを取る際もだいぶやりやすかった。これまではこうした撮影には、単焦点レンズとセットでズームレンズも持ち込む、というスタイルでした。けれど今なら、お世辞でもなんでもなくZK3本のみで行きたいですね。

    シネズームレンズの進化には本当に驚かされましたが、今後改良が進むのであれば、ディストーション対策はさらに力を入れてほしいところ。今でも十分補正は効いていると思いますが、社内のエディターからも歪曲を修正するのはちょっと手間だと聞いています。現場だけでなく、後工程にとっても嬉しい存在になってもらえたら最高です。

    レビューの結論

    シネズーム=単焦点レンズの集合体。
    それが、ZKシリーズが生みだした最大の価値。

    [写真]

    多角的な検証の結果、ZKシリーズは、ズームレンズのイメージを180度変えてしまった。ZK4.7×19(19-90mm)を例にあげると、解像度をはじめとしたいわゆる「画質」は、単焦点レンズに肉薄するレベルだ。しかも単焦点レンズに付き物のレンズ交換の手間も、ZKシリーズならば削減できてしまう。つまり、単焦点レンズ4、5本分の価値を、たった1本で担うハイパフォーマンスなレンズなのだ。

    画作りへのこだわりと、現場効率のアップ。この2つを両立できることは、演出サイドにも大きなポイントになる。例えば、「ロケ地の使用時間が限られている」「モデルの集中力が落ちる前に撮影を終えたい」「現場でひらめいた斬新な画作りにトライする時間を作りたい」など、様々なニーズを満たすことができるだろう。

    さらにもう一つ。実は今回、試験的に6KHD撮影も行ったのだが、ケラレがほとんど発生しなかったことを紹介しておきたい。エルロイでは“6K Shooting & Editingサービス”というものを展開しているそうだが、スーパー35以上のセンサーサイズに対応したレンズはまだ少なく、周辺光量は悩みの種とのこと。実際、比較対象に用いた単焦点レンズでは多少周辺にケラレが見えた。それが解消できるだけでも、導入の価値は十分ありという印象だ。ZKシリーズは、4K時代の撮影現場のあり方を根本から変えるだけのポテンシャルを持っていると言っても過言ではない。

    動画で見る

    [写真]

    ZK Quality Test / FUJIFILM
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Product

  • Specification
  • Technology
  • [写真]
    XK 4K Premier Cabrio Series
    4K光学性能を持ち、20mmから120mmの幅広い焦点距離をカバー。
    ズーム全域でT3.5を実現し、快適な運用が可能です。
    本レンズ1本であらゆるシーンの撮影に対応できます。

    型名

    • XK6×20
    • 適応カメラ

      スーパー35mmPLマウントカメラ
    • 焦点距離

      20-120mm
    • ズーム比

      6 ×
    • T-No.

      T3.5
    • 絞り羽根枚数

      9
    • 最至近距離(M.O.D.)結像面から

      1.1/3'7"
    • 被写体範囲(M.O.D.)16:9 アスペクト比*

      20mm 1109 × 624
      120mm 182 × 102
    • 画角 16:9 アスペクト比*

      20mm 63°41' × 38°30'
      120mm 11°49' × 6°40'
    • フォーカス操作角

      200°
    • ズーム操作角

      90°
    • サイズ(約)

      Ф114 × 239mm
    • 質量(約)

      2.9kg 駆動部付
      2.4kg 駆動部なし

    * センサーサイズ:24.84 × 13.97mm

  • [写真]
    ZK 4K Premier Cabrio Series
    ライトウェイトモデル、高倍率ズームモデルをラインアップ。
    長年にわたって磨き上げた光学設計技術とサーボ特性を融合し、
    従来からの映画制作から放送領域まで、運用フィールドの枠を越え、
    レンズを通じて、映像制作の可能性を広げます。

    型名

    • ZK2.5×14
    • ZK4.7×19
    • ZK3.5×85
    • ZK12×25
    • 適応カメラ

      35mm PLマウントカメラ 35mm PLマウントカメラ 35mm PLマウントカメラ 35mm PLマウントカメラ
    • 焦点距離

      14-35mm 19-90mm 85-300mm 25-300mm
    • ズーム比

      2.5 × 4.7 × 3.5 × 12 ×
    • T-No.

      T2.9 T2.9 T2.9(85-218mm)
      T4.0(300mm)
      T3.5(25-273mm)
      T3.85(300mm)
    • 絞り羽根枚数

      9 9 9 9
    • 最至近距離(M.O.D.)結像面から

      0.6 / 2' 0.85 / 2'9" 1.2 / 3'11" 1.2 / 3'11"
    • 被写体範囲(M.O.D.)16:9 アスペクト比*

      14mm 701 × 394mm
      35mm 275 × 155mm
      19mm 917 × 516mm
      90mm 193 × 109mm
      85mm 274 × 154mm
      300mm 79 × 44mm
      25mm 937 × 527mm
      300mm 77 × 43mm
    • 画角 16:9 アスペクト比*

      14mm 88°52' × 57°45'
      35mm 42°49' × 24°53'
      19mm 71°41' × 44°14'
      90mm 17°20' × 9°48'
      85mm 18°21' × 10°23'
      300mm 5°14' × 2°57'
      25mm 57°32' × 34°19'
      300mm 5°14' × 2°57'
    • フォーカス操作角

      200° 200° 200° 280°
    • ズーム操作角

      120° 120° 120° 120°
    • サイズ(約)

      Ф114 × 231mm Ф114 × 226mm Ф114 × 249mm Ф136 × 401mm
    • 質量(約)

      2.9kg 駆動部付
      2.4kg 駆動部なし
      2.8kg 駆動部付
      2.3kg 駆動部なし
      3.1kg 駆動部付
      2.6kg 駆動部なし
      8.4kg 駆動部なし

    * センサーサイズ:27.45 × 15.44mm

  • [写真]
    HK 4K Plus Premier Series
    フジノンシネレンズで圧倒的高解像度を誇るフラグシップモデルのHKシリーズ。広角14.5mmから超望遠400mmまでをカバーする4本のズームレンズをラインアップ。長年にわたる光学設計・加工・組立技術を余すことなく駆使し、最高峰のレンズを実現しました。

    型名

    • HK3.1×14.5
    • HK4.7×18
    • HK7.5×24
    • HK5.3×75
    • 適応カメラ

      35mm PLマウントカメラ 35mm PLマウントカメラ 35mm PLマウントカメラ 35mm PLマウントカメラ
    • 焦点距離

      14.5−45mm 18−85mm 24−180mm 75−400mm
    • ズーム比

      3.1 × 4.7 × 7.5 × 5.3 ×
    • T-No.

      T2.0 T2.0 T2.6 T2.8(75-290mm)
      T3.8(400mm)
    • 絞り羽根枚数

      9 9 9 9
    • 最至近距離(M.O.D.)結像面から

      0.71 / 2'4" 0.82 / 2'8" 1.24 / 4'1" 2 / 6'7"
    • 被写体範囲(M.O.D.)16:9 アスペクト比*

      14.5mm 693 × 390mm
      45mm 215 × 121mm
      18mm 656 × 369mm
      85mm 139 × 78mm
      24mm 924 × 520mm
      180mm 119 × 67mm
      75mm 580 × 326mm
      400mm 113 × 64mm
    • 画角 16:9 アスペクト比*

      14.5mm 79°13' × 49°56'
      45mm 29°52' × 17°04'
      18mm 67°23' × 41°07'
      85mm 16°04' × 9°05'
      24mm 53°08' × 31°25'
      45mm 7°38' × 4°18'
      75mm 18°11' × 10°17'
      400mm 3°26' × 1°56'
    • フォーカス操作角

      280° 280° 280° 280°
    • ズーム操作角

      160° 160° 160° 160°
    • サイズ(約)

      Ф136 × 310mm Ф136 × 352mm Ф136 × 405mm Ф136 × 444mm
    • 質量(約)

      6.5kg 7.0kg 8.9kg 9.1kg

    * センサーサイズ:24.0 × 13.5mm

4K光学性能を実現する光学技術

富士フイルムが誇る光学性能を結集し、スーパー35mmセンサーに対応したPLマウントレンズを開発しました。諸収差を抑制するため、蛍石をはじめ、特殊光学ガラス(EDガラス)、大口径非球面レンズを組み合わせることにより、4Kを超える高い光学性能が実現しました。ひずみや、フォーカス時の画角変動を抑制しながら、画面周辺部に至るまで解像力を大幅に向上しています。また、「3群ズームメカニズム」を採用することで、ズーム時の光学性能の変動を抑え、ワイドからテレまでズーム全域で高い光学性能を発揮します。さらに、新開発のHT-EBCコーティングを採用。従来のEBCコーティングからさらに高透過率・低反射率を実現し、赤・青の透過率が向上。色再現性に富んだ4K映像表現が可能になります。

[図]

9枚絞り羽根採用

フジノンシネレンズは、より自然なアウトフォーカス部の描写性を向上するために、絞り羽根の枚数と形状を最適化するシミュレーションを行い、9枚絞り羽根を開発しました。点光源を撮影した際に発生する光芒をより円形にし、美しく自然なボケ味を表現できます。

[写真]

操作性に配慮したメカ設計

フジノンシネレンズは、ユーザーの感性に応えるため、マニュアルでの操作性を重要視したメカ設計を採用しています。

  • 操作リング回転時のトルク変動や引っ掛かりのない滑らかな動きを実現させ、精細な操作に応えます。
  • フォーカス・ズーム・アイリスのギアピッチは、統一して0.8mmを採用。シリーズとして、前玉径も揃えることで、既存のマットボックス、フォローフォーカスのシステムなど、標準的なレンズ操作アクセサリーに対応しています。
  • 視認性に優れたオリジナルフォントで、ユニバーサルデザインを採用。撮影現場での快適な操作性を実現します。
  • フォーカススケールは、ユーザーの要望に合わせて、フィート表記・メートル表記から選択可能です(標準はフィート表記)。
[写真]

HKシリーズ、ZK12x25

[写真]
  • フロントレンズ径 136mm
  • フォーカスリング回転角 280°
  • 各ギアピッチ 0.8mm

* レンズ運用の際は、必ずレンズサポーター(汎用品)をご使用ください。

ZK2.5x14、ZK4.7x19、ZK3.5x85

[写真]
  • フロントレンズ径 114mm (レンズフード取り付け時は127mm)
  • フォーカスリング回転角 200°
  • 各ギアピッチ 0.8mm

* レンズ側の総重量が4.0kgを超える場合は付属の支持枠を装着の上、
レンズサポーター(汎用品)をご使用ください。

  • Specification
  • Technology

Award

  • [ロゴ]DESIGN AWARD 2015
  • [ロゴ]reddot award 2015
  • [ロゴ]EMMY AWARD 2009/2005/1996

GOOD DESIGN AWARD 2012

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