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EXPOSURE NEWS !

 

フィルム撮影の技術と姿勢を実地で感じ得る「JSC青年部フィルムワークショップ」上映会を開催

3月16日、日本映画撮影監督協会(JSC)青年部が主催するフィルムワークショップの作品上映会が、東京・五反田のIMAGICA 東京映像センターで開かれました。上映されたのは、青年部に所属する4人がキャメラマンおよび助手を務め、フィルム撮影したサイレント作品『区分線』(9分30秒)。監督は『家族X』の吉田 光希氏です。当日はJSC会員をはじめ、多数の参加がありました。

富士フイルムなど3社が協力し若手撮影助手に機会を提供

[写真]富士フイルム 神奈川工場 足柄サイト周辺で行われたロケーション撮影

富士フイルム 神奈川工場 足柄サイト周辺で行われたロケーション撮影

今回のワークショップは、映画製作現場でデジタル撮影が主流となる中、若手の撮影助手がフィルム撮影を実地体験し、求められる技術や姿勢、表現力を学ぶ場を設ける目的で企画されたもの。富士フイルム株式会社、報映産業株式会社、株式会社IMAGICAの3社が協力しています。富士フイルム、報映産業はフィルム(F-64DETERNA 250D)提供のほか、神奈川工場足柄サイトでのロケーション撮影、及び足柄サイト内でのラボワーク体験に協力。IMAGICAは、現像から、ポジ編集・タイミングなど仕上げ作業までを支援しました。

[写真]川辺のシーンを撮影中のキャスト(右)とスタッフ

川辺のシーンを撮影中のキャスト(右)とスタッフ

作品は吉田 光希監督による書き下ろし。足柄サイトと周辺の景観をバックに、生と死の境界が揺れる世界を描いています。上映会では、初号プリントに続いて、タイミングを施す前のフィルムオールラッシュも映写され、ラッシュの間、スタッフと他の参加者が、撮影やタイミングのポイントについて自由に語り合いました。

フィルム撮影で感じ得る姿勢と表現力を伝えていく

[写真]JSC青年部 副部長 鈴木 周一郎さん

JSC青年部 副部長 鈴木 周一郎さん

上映会後は会議室に場所を移し、ワークショップの意義、デジタル撮影とフィルム撮影の現状での違いなどについて、活発な意見交換が行われました。

司会の青年部 副部長 鈴木 周一郎さんは、「ワークショップの企画は昨年6月に立ち上がり、11月から実製作を開始。撮影助手はそれぞれ現在のポジションの一つ上を担当し、ステップアップを目指しました。通常は関わることのないポジ編集等にも携わり、作品が完成するまでの一連の流れを良い意味で経験することができました」と経緯を紹介。「フィルム撮影経験の少ない助手が増えている中、若い世代にも、じかにフィルムに向き合うことで感じ得る姿勢や表現力を伝えていくことが重要です」と活動の意義を語りました。

[写真]吉田 光希監督

吉田 光希監督

吉田監督は、「今回の撮影現場では、モニター画面を介すことなく、キャメラマンとの口頭のコミュニケーションだけで、いかにイメージを共有していくかを常に意識していました。編集作業にも携わり、実際、イメージ通りの作品に仕上がりました」とコメント。キャメラマン・撮影助手の皆さんもそれぞれ、今回の体験を通じて学んだことを語りました。
※4人のコメントは次ページに掲載

[写真]

参加した俳優陣からは、「フィルム撮影の現場は緊張感があり、スタッフの動きがきびきびしている」「フィルムの質感は、演技にアクセントをつけてくれる」などの感想が上がりました。JSC会員や協力企業の担当者からは、次回以降の開催を見据えた前向きな発言が相次ぎ、ワークショップの継続に向け、充実したディスカッションとなりました。

ワークショップに参加した皆さんのコメント

[写真]木村 鉄男さん(キャメラマン)

今回、改めて「光学ファインダーは素晴らしい。光学ファインダーで仕事をするということはフィルムで仕事をすることだ」と痛感した。タイミングはリアルタイムに見ながら作業できないから、ワンカット、ワンシーンに対して今までよりも深く考え、イメージを強く持たないといけない。技術じゃなく、もっと気持ちみたいなものを、磨かないといけないと考えさせられた。

木村 鉄男さん(キャメラマン)

[写真]宮原 かおりさん(撮影助手・チーフ

今回初めて撮影部チーフを担当しました宮原です。第一回で手探りに始まりましたが、これからこの企画は、フィルム撮影をしたくてもなかなか叶わない者にとって重要な通過点になると思います。またラッシュを皆で見ることは今や希少ではありますが、見る度に自分の仕事を画に感じて…完成まで良い緊張感がある日々でした。

宮原 かおりさん(撮影助手・チーフ)

[写真]山口 倫生さん(撮影助手・セカンド)

今回、2ndとして仕事をし、いろいろと失敗をしました。改めて、フィルムの怖さやデリケートさを実感しました。また、自分の中での甘さを自覚するきっかけになりました。今回のワークショップでのさまざまな出来事を踏まえ、今後、私自身の戒めとしていきたいと考えています。

山口 倫生さん(撮影助手・セカンド)

[写真]渡邉 真仁さん(撮影助手・サード)

今回このワークショップに参加させていただくことができ、現場スタイルでのフィルム撮影のおもしろさや難しさ、デジタルとの違いなどを肌で感じることができました。フィルムを扱うことへの恐怖心を克服するまでには至っていませんが、今回参加したことで今後への自信がついたと感じています。協力していただいた関係者の皆様にはとても感謝しています。本当にありがとうございました。

渡邉 真仁さん(撮影助手・サード)

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