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EXPOSURE NEWS !

 

フィルムとデジタル、それぞれの特性がスクリーン上で明らかに!山本英夫キャメラマン撮影『道標 Milestone』研究上映会を開催

ネガフィルムとデジタルシネカメラの双方を使って1本のショートフィルムを撮影し、それぞれの画像が持つポテンシャルをスクリーン上で実地に比較してみる――この大胆な試みにチャレンジしたのが、映画製作の第一線で活躍するキャメラマン・山本英夫さん(JSC)です。3月28日、東京・調布の角川大映撮影所で、完成したデモフィルム『道標(みちしるべ) Milestone』の研究上映会が開催されました。会場にはキャメラマンや映画監督、プロデューサーなど、幅広い業界関係者が多数詰めかけました。

ネガフィルム3品種、デジタルシネカメラ2機種の画像を作品上で比較・検証

[写真]

今回の企画は、「フィルムとデジタルそれぞれの特性を明らかにすることで、製作現場にひとつの指標を提供し、映画業界の発展に貢献したい」という富士フイルムからのオファーに、山本キャメラマンが応える形でスタートしました。
『道標 Milestone』は、山本キャメラマン自身の企画・演出により、東映京都撮影所で撮影された約16分間のショートフィルム。ある夏の日、ひとり太秦映画村を訪れた女性が、情趣あふれる江戸の街並みをさまよううち、いにしえの時代に生きるもう一人の自分と出会うという幻想的な作品で、色彩や光量の変化に富んだシーンを多数含み、フィルムとデジタルの映像比較という今回の目的に最適な作品に仕上がっています。

[写真]

撮影に使用したネガフィルムは「ETERNA 500」「ETERNA Vivid 500」「ETERNA 250D」の3品種、デジタルシネカメラは「ALEXA」(Arri社)と「RED ONE MX」(Red Digital Cinema Camera Company社)の2機種。ラボ、ポスプロ作業は東京現像所で行いました。フィルムとデジタル双方の画像を、可能な限り素材のままで比較・検証するために、Pablo上で撮影時のグレーチャートをもとにした多少の濃度調整などを実施したことを除けば、カラーグレーディングに相当する作業は一切行わずに製作されました。その結果、作品にはさまざまな撮影環境下におけるネガフィルムとデジタルシネカメラの品種・機種ごとの特徴が如実に表れ、非常に興味深い資料となりました。
会場に詰めかけた参加者からは「比べてみると、改めてネガフィルムの色の鮮やかさや自然な描写力を再認識した」、「デジタルの実力も相当高まってきているのを如実に感じた」など、さまざまな意見や感想が聞かれました。

[写真]

「映画製作関係者は、この作品を自問自答のきっかけに」

企画・演出・撮影 山本英夫さん

ネガフィルムもデジタルシネカメラも、映画作りのための道具であり、大切なのはそれを使う側の考え方や技術、感性です。しかし現在は、フィルムが画質面で大きなポテンシャルを維持し続けている一方で、上映形態のデジタル化やデジタル撮影機材の発展によって「デジタル化の流れ」が急加速している時代。ある作品を撮影するにあたって、フィルムとデジタルのどちらを選ぶべきか、一人ひとりの製作者が自分の中に「基準」を作っていかなくてはなりません。
『道標 Milestone』は、フィルムとデジタルの画像を生の素材として比較・検証することで、その基準作りを支援する作品です。純粋に技術面から観る視点、好き・嫌いなどの感覚を軸に観る視点など、さまざまな見方がありますが、最も重要なのはデジタルが持つ明らかなメリットを前にして、フィルム撮影を通じて長年培ってきた映像、または映画作りに対する鋭敏な感覚が埋没してしまわないようにすることだと思います。この作品が映画製作関係者にとって、そのことを自問自答するきっかけになればうれしいですね。

撮影データとシーンのポイント、山本キャメラマンが感じた印象をカットごとに記載しています。

「フィルムの表現力を再認識するための“道標”になってほしい」

富士フイルム 映画部 内山高夫

デジタル化が急進する今だからこそ、フィルムの持つ表現力を最大限に示したい。デジタルシネカメラとの特徴差が分かり、フィルムのアピールポイントを明示できるテキストコンテンツがほしい。そんな思いが、『道標 Milestone』として結実しました。製作にご協力いただきました山本英夫キャメラマンをはじめ、(株)東京現像所様、東映(株) 京都撮影所様、東映太秦映画村様、(株)角川書店 角川大映撮影所様、(有)フィルムクラフト様、(株)三和映材社様に、心より感謝申し上げます。

[写真]撮影でお世話になった出演者とスタッフの皆さん(東映太秦映画村にて)

撮影でお世話になった出演者とスタッフの皆さん
(東映太秦映画村にて)

「道標 Milestone」は、昨年(2011年)10月中旬に、日本映画伝統の地である京都太秦で撮影されました。山本キャメラマンの技術と感性を通して、フィルムとデジタルがその伝統をどのようにとらえ、そして表現するのか。仕上がりを想像しながら過ごした3日間は、私たちスタッフにとっても期待に胸を膨らませ、心地よい緊張感に包まれた時間でした。16分間の作品中には、映像製作者だからこそ見えるさまざまな評価判断のための要素が、数多く散りばめられていると思います。今後、全世界の映像製作者をターゲットに、積極的に上映していく予定です。
本作品がその名の通り、映像制作に携わる皆さんの“道標”となり、フィルムの表現力と可能性を再認識していただくきっかけになると同時に、数ある映像記録・表現手段の中で、フィルムがこれからも強い存在感を示し続けていくことを信じたいと思います。

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