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図解で思考整理

ビジネスマンが抱える悩みを、「図」にすることで解決します。

vol.2 限られた情報しか得られないなかで、
課題解決に向けてとにかく動く方法。

見えない問題の原因を推測する「仮説思考」の考え方

「彼を知り己を知れば百戦あやうからず」。孫子の言葉のなかでも有名なこの一説は、「敵の事情を知り、自分の力を正確に把握していれば、戦いに負けることはない」という意味です。孫子にはビジネスにも応用できる金言が多いのは、ご存じの通りかと思います。
とはいえ、千変万化のビジネス・シーンでは、相手(競合他社・取引先・市場など)の事情が十分わかることはまれです。短時間のリサーチで、限られた情報しか得られないままに、課題解決の戦略を練らざるを得ない事態がままあります。そんな時に使えるフレームワーク*が「仮説思考」です。
「仮説思考」とは、限られた情報から、最も可能性の高い結論(仮の結論=仮説)を設定し、その仮説に基づいて計画を立案・実行・検証・修正していく思考方法のことです。

* フレームワーク・・・経営戦略や業務改善など、さまざまなビジネス局面において、課題解決や現状分析をするための思考方法。思考の枠組み。

仮説思考を実践するための5つのプロセス

ポイントは仮説の検証と修正を繰り返すこと

「仮説思考」を進める上で、絶対に気を付けたいのは、仮説の検証と修正をしっかり行うことです。仮説の設定と実行を行っていると、ついつい仮説が正しいと思いたくなるものですが、仮説がまったくの的外れである可能性もあるのです。自分で立てた仮説ですが、検証の際は第三者のつもりで、疑いの目をもって望んでください。

仮説思考の例「売上げが低迷している原因を探り出す」

PROFILE

永田 豊志
永田 豊志ながた・とよし
知的生産研究家、ショーケース・ティービー共同創業者兼取締役副社長。九州大学卒。リクルートで新規事業開発を担当。その後、出版社や版権管理会社などを経て、ショーケース・ティービーを共同設立。図解思考、フレームワーク分析などビジネスパーソンの知的生産性研究にも取り組んでおり、国内外で執筆活動や講演でそのノウハウ普及を行う。

記事公開:2017年1月