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写ルンです LIFE

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大事な人のすぐそばで構えたい 写ルンですでしか撮れない写真がある 箭内道彦(クリエイティブディレクター)大事な人のすぐそばで構えたい 写ルンですでしか撮れない写真がある 箭内道彦(クリエイティブディレクター)

「何かあるかも」
ならばポケットに写ルンですを

最近はどんな時に
写ルンですを使われますか?

先日、「AKB48 45thシングル選抜総選挙」があったので新潟に行って、その時に「何かあったら撮ろう」と、パッケージを開けずにポケットに入れておきましたね。こうやって「何かあるかも」っていう時には、たいていポケットに。女優さんと対談をする時とか、ライブに行く時とか、それも結局使わないで帰ってくる方が多いんですね。

なるほど。
「使わない時」の方が多いのですね。

それは僕にとって写ルンですが、大事なものや、大事な人を撮る、特別な時に使うカメラだからです。
写ルンですって、他のカメラと全く違いますよね。今回のインタビューで撮影してもらって改めて思いましたけど、まったく怖くない。本当に相手を油断させるカメラです。
他のカメラだと撮影することを「シュートする」って言うじゃないですか。確かに一眼レフを向けられると、どうしても銃口を向けられているような感覚になってしまう。それが一方、写ルンですはピストルじゃないカメラ。水鉄砲みたいな(笑)。

本体が小さくて顔が隠れないから、撮ってくれている人が笑ってるなとか、嬉しそうだなとか、口元の表情や目尻の様子から伝わってくるんですよ。そして、撮影する時の目線も、スマートフォンだと画面の方に向いてしまうけど、写ルンですならファインダー越しに見つめ合える。それがすごくいいですよね。

撮りたいと思ったら、即シャッターを切れる

どんな瞬間に、写ルンですのシャッターを切りたくなりますか?

やっぱり相手との距離が近い時です。近くにいる時にしか見せてくれない表情を、写ルンですならば写せる。それは、他のカメラやスマートフォンでは撮れないんですよ。
あと、一般的なカメラでは“オートフォーカス”って、被写体にピントを合わせる作業はカメラの仕事じゃないですか。それが写ルンですならピントを合わせる必要がないから、撮りたいと思った気持ちのまま、コンマ何秒の時差もなく即シャッターを切れる。こんなカメラ世界中にこれしかないんじゃないですか?

『風とロック』の制作でかなり写ルンですを使っていた頃は、指に写ルンですの“巻きダコ”がありました。写ルンですって、「もし巻いてる間にいい表情が来ちゃったらどうするんだ」という、そのもどかしさがやっぱり楽しいんですよね。だからこそちゃんといい表情を撮れた時にはうれしい。ある種、不便を楽しんでたんだなって。その気持ちは、今も変わらないですね。

今、写ルンですが若い女性たちの間で人気が高まっています。

そうですね。その理由の1つは、さまざまな技術革新に奪われた自由や不便さ、それら楽しい時間を取り戻せるからじゃないですかね。僕らの年代では「取り戻せる」って言葉を使うけど、若い女性はこれが初めての体験だったりする。
僕は今、「渋谷のラジオ」っていうラジオ局を作っていて、ラジオもそれに通じるところがあると思うんですね。だって、絵が足りないし、場所によって聞こえたり聞こえなかったりする。でも、その不便さ、足りなさが楽しい。

僕は、人間が目で見ている絵に近いものが写るのがフィルムカメラで、一方、僕らが見てる以外のものまで、たくさんはっきりと写っちゃうのがデジタルカメラっていう気がしているんです。だから、写ルンですは普段暮らしてる僕らの目線を再現できる感覚。絵画で言えば、「印象派」ですよね。

「大好きな人を近い距離で写す」カメラ

箭内さんはミラーレスの一眼レフや他のフィルムカメラも使われるとのことですが、その中でも「ここは写ルンです」という瞬間は?

例えば女優さんを撮影するなら、最初と最後、ですね。まず初めに写ルンですを取り出すと、「それですか(笑)」って、突っ込んでくれて、ガチガチの撮影モードじゃない滑り出しになる。
そして最後には、撮影終了直後のホッと表情がゆるんだ、構えていない感じを何枚か撮る。それが、たいてい良い写真を撮れるんです。

以前、オノ・ヨーコさんを取材した時に、どうしても写ルンですで撮りたかったんですね。それで、カバンから写ルンですを取り出したら、ちょっと不思議そうな顔をされたんで、「これは大好きな人を近い距離で撮るカメラなんです!」って伝えて。そしたら、「すごくよくわかる」って、スッと被写体になってくださって。でも、本当に緊張した瞬間でしたが(笑)。

箭内道彦クリエイティブディレクター

箭内道彦

1964年、福島県生まれ。博報堂を経て、2003年に「風とロック」設立。タワーレコード「NO MUSIC, NO LIFE.」、リクルート「ゼクシィ」、富士フイルム「PHOTO IS」ほか、数々の広告を手掛ける。現在、東京藝術大学美術学部准教授、「渋谷のラジオ(FM87.6MHz)」理事長、『月刊 風とロック』発行人・編集長、福島県クリエイティブディレクター、2011年の紅白歌合戦に出場した「猪苗代湖ズ」のギタリストを務める。

インタビュー:2016/06/22
文:高木沙織
写真:熊谷直子

       
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