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被害を受けた写真・アルバムに関するご質問と対処法 一覧

 

震災において、お持ちの写真プリントや写真アルバムが水や泥をかぶってしまった方々などから、対処法について数多くのお問い合わせをいただいております。

本ページにて、主にフジカラーのお店などでご注文いただいている『銀写真プリント』に関する一般的な対処法を紹介いたしますので、ご参考にしてください。

なお、写真プリントの損傷状態によっては、画像面が剥がれて復元できなくなる場合があります。長期間濡れたままになっていると、この傾向が強くなります。従って本ページで紹介する対処法については、写真プリントの一部分を利用して、まずお試しいただくことをお勧めいたします。この点ご注意、ご了承ください。
対処の際には、必ず薄手のゴム手袋を着用してください。
画像面の状態把握と衛生面の観点より、介護・医療用か食品加工用の手袋がお勧めです。

また、この対処は暫定的なものであり、このまま放置、保管されますと画像が変退色する恐れがあります。落ち着いた時点でお店に相談され、対処された写真プリントやネガフィルムから、改めて長期間きれいに保存できる、複製の写真プリントを作成いただくことをお勧めします。

*『銀写真プリント』とは、写真用紙の上に、銀を含む化学薬品をゼラチンに溶かして塗布したものであり、ネガフィルムなどを通して露光し、現像処理して得られる写真プリントのことです。
フィルム・デジカメ画像を写真店に依頼してプリントする、従来からの『写真(銀塩方式)』プリントを示す呼称です。

最終更新日 : 2011年6月16日

写真プリントが水没して汚れてしまった場合の対処法

  1. 写真プリントが完全に乾いている場合は、先ず軟らかい筆やハケで表面の泥などを軽く落としてください。筆やハケが無かったり、写真プリントが生乾きの(もしくは濡れている)場合は、直接2.から始めてください。
  2. 写真プリントを約20℃~30℃の水(室温の水でも可)にいったんくぐらせて、大きな汚れを落とします。表面に傷がつくので強く擦るのは禁物です。
  3. 次に用意したきれいな水(同上)に写真プリントを浸します。
  4. 写真プリントの表面を傷つけないようにして、指の腹部分もしくは筆などを利用して、水中で優しく撫でるように擦り、泥や砂などをそっと落としていきます。必ず四隅などの周囲から始め、様子を見ながら主要被写体のある中心部に移動して洗浄していきます。裏面の汚れも忘れずに擦って落とします(裏面の掃除は習字の筆などが便利で、指よりも効率的に汚れを落とせます)。
    ※その際、写真プリントの画像面の一部分や周囲が、簡単に赤くなったり、黄色くなったり、更に白くなったりする場合は、画像部分がかなり損傷してきているので、それ以上擦る作業は中止にします(画像面の損傷がひどいものは、薄手のゴム手袋越しでも、触ると微妙なヌメリを感じます)。このようなプリントの画像面は、軽くすすぐ程度の洗浄にとどめてください。
  5. 洗浄が終わったら、きれいな水(冷水でも可)ですすぎ洗いをし、ほこりのつかない場所で陰干し乾燥します。新聞紙などの上に広げていっても、洗濯バサミやクリップのような物で端をつまんで、つるして乾かしても結構です。ヘアドライヤーなどでの急激な乾燥は、写真プリントが反ってしまう恐れがありお勧めできません。

写真プリントが水没して何枚もくっついてしまった、
またはアルバムのページがくっついてしまって開かない場合の対処法

無理に剥がそうとせずに、次の手順で対応してください。なお泥などの汚れ落としは写真プリントが水没して汚れてしまった場合の対処法に準じます。

  1. きれいな水(約20℃~30℃、室温の水でも可)に軽く洗浄済みの写真プリントやアルバムを浸します。
  2. 表面に出ている写真プリントに傷を付けないように注意し、重なった写真プリントを順番にゆっくり剥がしていきます。アルバムの場合は中で写真プリントの表面同士がくっついている場合も考えられますので、十分に水に浸してから、まずアルバム台紙などをゆっくり剥がして対処していきます。
  3. くっついている場所の隙間に水を徐々に浸透させていき、気長に剥がしていくことが肝心です。アルバムは駄目にする覚悟で、中の写真プリントを救済してください。剥がれない場合は無理に剥がさず、もうしばらく水に浸けておき、自然に端から剥がれるようになるのを、焦らずに待ってください。ひどくくっついたものは、30分以上時間が掛かる場合があります。
  4. 順次写真プリントを剥がせたら、きれいな水(冷水でも可)ですすぎ洗いをし、ほこりのつかない場所で陰干し乾燥します。新聞紙などの上に広げていっても、洗濯バサミやクリップのような物で端をつまんで、つるして乾かしても結構です。ヘアドライヤーなどでの急激な乾燥は、写真プリントが反ってしまう恐れがありお勧めできません。

写真プリントがアルバムごと水没してしまった場合の対処法

濡れているアルバムをそのまま放置して乾かしてしまうと、中の写真プリントがくっついてしまったり、変色してしまったりします。生乾きになっている写真プリントは、台紙やビニールから無理に剥がさず、次の手順で対応してください。なお泥などの汚れ落としは写真プリントが水没して汚れてしまった場合の対処法に準じます。

  1. ポケットアルバムやビニールシートのある糊付きタイプのアルバムは、入り込んだ水分の逃げ道が無いため、写真プリントが長期間濡れていたことが予想されます。その際、写真プリントの画像面の周辺などが、赤くなったり、黄色くなったり、更に白くなったりするなどして、画像部分の損傷が進みつつあります。特に絵の具を溶かしたような画像となっている場合は、水に浸けただけでも画像が流れてしまう危険性があるため、洗浄前にビニールシート上の汚れをぬぐい、ページごとデジタルカメラで撮影するかスキャナーで取り込むことをお勧めします。
    それ以外のタイプのアルバムは、乾燥させてから洗浄作業するのがお勧めです。
  2. きれいな水(約20℃~30℃、室温の水でも可)に、軽く洗浄済み、または清掃済みのアルバム(もしくはその一部分)を浸します。
    ※洗浄作業がしやすいように、事前にアルバムのページをカットしたり、分解して小さくできれば便利ですが、アルバムをそのままの形で保存したい場合は、大きな洗浄容器が必要となります。
  3. 重なってくっついたプリント同様、ビニールカバーやアルバム台紙などから、写真プリント表面に傷をつけないようにゆっくり剥がしていき、取り出した写真プリントを軽く水ですすぎます。
    写真プリントが乾いていなければ、泥などの付着もすすぐ程度で落とせるはずです。
    特に損傷の大きい画像では、上のビニールを剥がすだけで画像の一部が欠落することもあるので、この場合は、プリントを取り外すだけの作業となります。決して必要以上に画像面を擦ったり、強くすすぐことは禁物です。
  4. 順次写真プリントを剥がせたら、きれいな水(冷水でも可)ですすぎ洗いをし、ほこりのつかない場所で陰干し乾燥します。新聞紙などの上に広げていっても、洗濯バサミやクリップのような物で端をつまんで、つるして乾かしても結構です。ヘアドライヤーなどでの急激な乾燥は、写真プリントが反ってしまう恐れがありお勧めできません。

カラーネガフィルムが水没して汚れてしまった場合の対処法

現像済みのネガフィルムが見つかった場合は、塩水や泥水を被っていても決して廃棄せずに、回収してください。通常は半透明の樹脂製ネガシートに入って保管されており、損傷が少なければ、後日、簡単に写真プリントの作成が可能です。泥などの洗浄の仕方は写真プリントとほとんど同じ方法です。

  1. ネガフィルムがシートごと完全に乾いている場合は、軟らかい筆やハケでシートの表面の泥などを軽く落としてください。筆やハケが無かったり、フィルムが生乾きの(もしくは濡れている)場合は、直接2.から始めてください。
    ※ネガシートは細長い封筒状になっており、入り込んだ水分の逃げ道が無いため、長期間濡れていたことが予想されます。泥落としよりも、ネガシートからのフィルムの取り出し(や引き剥がし)対処が主目的になります。その場合は、事前に1段1段ネガシートごとハサミで切ってから水に浸けると、後の作業が効率的に行えます。
  2. フィルム、もしくはフィルム入り樹脂製ネガシートごと、水(約20℃~30℃、室温の水でも可)にいったんくぐらせて大きな汚れを落とします。表面に傷がつくので強く擦るのは禁物です。
  3. 次に用意したきれいな水(同上)にフィルムやフィルム入りネガシートを浸します。
  4. フィルムの表面を傷つけないように、フィルムの両サイドの穴のある部分などを持ち、水の中でフィルムを揺らす程度の洗浄で結構です。もしフィルムがネガシートとくっついている場合は、自然に剥がれるまでそのまま浸しておき、絶対に無理に引き剥がしたり引き出さないようにします。
    ※その際、フィルムの画像面の一部分や周囲が、透けている(透明になっている)場合は、画像部分がかなり損傷してきているので、ネガシートを引き剥がすことができたら、フィルムを絶対に擦らず、端を持って軽くすすぐ程度で水から出してください。
  5. 洗浄が終わったら、きれいな水(冷水でも可)ですすぎ洗いをし、ほこりのつかない場所で陰干し乾燥します。フィルムの両サイドにある穴を利用し、クリップを曲げてその穴に通して干したり、洗濯バサミやクリップのような物で端をつまんで、つるして乾かしても結構です。ヘアドライヤーなどでの急激な乾燥は、フィルムが反ってしまう恐れがありお勧めできません。

その他、上記プリント(銀写真プリント)以外の写真プリントでの対処法

写真プリントの種類により対処方法が異なりますので、以下の方法を参考にしてください。なおインクジェットの写真プリントとは、写真用紙もしくは写真仕上げタイプと表記されているペーパーのことです。

  • 昇華型プリント(店頭でのセルフプリント機での写真プリント/裏面のロゴがFUJIFILM Quality Thermal Photo Paper)の場合の汚れ落としやくっつきに対しては、乾燥させてから対処します。水分を含んでいるきれいな雑巾などで表裏を優しく拭けば結構です。昇華型プリント同士なら、くっついていたとしても水に浸ける必要はなく、乾燥させれば容易に引き剥がすことができます。
  • 染料のインクジェットプリント(家庭用プリンターなど)の場合には、乾いており1枚1枚になっていれば、筆やハケなどで表面を奇麗にしてください。汚れがひどくなければ水に浸ける必要はありませんし、浸けて洗浄するのであれば短時間で作業してください。くっついている場合は水に浸ければ1分程度で剥がれるので、剥がれたら早めに水から取り出してください。長く浸け放しにしていたり画像面を強く擦り続けたりすると、染料インク(色素)が落ちてきて、色が薄くなったりにじんだりする傾向にあります。水に浸けた場合は、陰干し乾燥させます。染料インクの種類により症状が違う場合があるので、詳しくは情報をお持ちのインクジェットプリンターメーカー様にお問い合わせください。
  • 顔料のインクジェットプリント(家庭用プリンターなど)の場合は、乾いており1枚1枚になっていれば、染料同様に筆やハケなどで表面をきれいにしてください。汚れがひどい場合は、水に浸けて軽く指の腹や筆などで擦ってください。くっついている場合は、水に浸ければ1分程度で剥がれます。画像面が乾燥していても濡れていても、引っ掻くように擦ると画像面のインクが剥がれる恐れがありますので注意してください。水に浸けた場合は、陰干し乾燥させます。顔料インクの種類により症状が違う場合もあるので、詳しくは情報をお持ちのインクジェットプリンターメーカー様にお問い合わせください。

本件に関するお問い合わせ
富士フイルム株式会社 写真救済プロジェクト

TEL: 0120-166-557

(受付時間:月曜~金曜 9:30~17:00)
※土・日・祝日・夏季休業日を除く

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