富士フイルムのデザイン

CASE
08
Hydro Ag+
アルコールスプレー
富士フイルムが世の中に送り出すさまざまな製品たち。それらは“デザイン”という意匠を通じて、お客さまの目に触れています。お客さまと五感で触れ合う「富士フイルムのデザイン」はどのように生まれているのでしょう? デザイナーたちの想いと技に迫ります。
医療クオリティをリビングへ
敢えてシンプルに徹したボトルデザイン

『Hydro Ag+』は、モノに直接スプレーしたり、不織布などで拭いて塗布することで、雑菌の繁殖を抑えられる商品。60%の高濃度アルコール除菌に加えて、銀のパワーによって、高い除菌性能が長時間続くのが特徴です。より高濃度のアルコールを使用した医療現場向け商品もありますが、ぜんぜん世界観が違いますね!

「除菌スプレーは競合商品も多く、ドラッグストアの棚でもよく見かけます。清潔感のあるブルー系の色が多いとはいえ、商品自体に色や情報量が多い傾向があると思いました。しかし、『Hydro Ag+』はリビングなどの日常生活に近いところで使っていただく商品です。部屋に置いても“嫌じゃない”存在にすることが、デザインの方向性になりました」
手書きタッチのこだわり
女性の手にやさしくフィットする使いやすさも

オフィシャルHPでも大活躍のクマ「ハイドロ」のイラストがかわいいです! 「ハイドロは元々黒いクマで、服にも色が付いていますが、ボトルでは敢えて白基調のモノクロにしています。また、キャラクターの線も手書きでトレースし直してシンプルさの中でも質感を出すようにしました」

細身のボトルはカタチもお洒落ですし、女性にも使いやすいですよね。 「専用デザインのボトルではありませんが、初めにお話しした『部屋に置いても“嫌じゃない”存在』という軸からブレないように注意しました。リビングやキッチン、洗面室などにやさしく溶け込む存在として、可愛がってもらえるとうれしいですね」
かわいいボトルでも、持続する除菌力は折り紙付き。
そんなギャップもまた愛らしい『Hydro Ag+』、インフルエンザ対策にもぜひご活用ください!
COLUMN 日本でココだけ!? 色とりどりのイームズシェルチェア
デザインセンターのミーティングスペースには、チャールズ&レイ・イームズの名作チェア「イームズシェルチェア」がずらり。実は、これほど色とりどりのバリエーションが揃っているのは日本でもここだけなんだとか。

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清潔感があって、“やさしい”
デザインにしたかったんです。