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FUJIFILM design 富士フイルムのデザイン

CASE
02
写ルンです

富士フイルムが世の中に送り出すさまざまな製品たち。それらは“デザイン”という意匠を通じて、お客さまの目に触れています。お客さまと五感で触れ合う「富士フイルムのデザイン」はどのように生まれているのでしょう? デザイナーたちの想いと技に迫ります。

伝統の「フジ グリーン」と懐かしい「ゴールド」
アナログ感にこだわった“新顔”。

見なれていたはずの『写ルンです』なのですが、想像以上の“変わりっぷり”に驚きました。懐かしい。でも、新しい。カメラ本体を縦にグルリと覆う、この限られたフィールドが、今回の主役です。 「初代『写ルンです』への原点回帰を図りながら、トレンドにもなっているアナログレトロな世界観と、ポップで楽しい雰囲気を、カメラ正面のこのスペースに凝縮しました。 富士フイルムを象徴する『フジグリーン』を基調にしながら、落ち着き感や品質感を表現するゴールドの色面積を大きく取っています。金属色には時代の流行り廃りが反映されるところがありますが、今回は『昔見たようなゴールド』を狙いました。赤と白のポップな線を取り入れた色面分割で、昔ながらのアナログの良さとポップな可愛さを表現しています」

designer

周辺の暗さ、粒子のザラつき。
ちょうどいい画質なんですよね、
『写ルンです』って。

誰もが使える。初めてでも使える。
それもまた、『写ルンです』の使命

レンズ側が“表の顔”なら、天面から背面にかけてはガラリと変わってユーザーインターフェイスが重視されたデザインになっています。カメラ本体が取扱説明書も兼ねているというのは、『写ルンです』ならではですよね。 「フィルムを巻いて、フラッシュを焚き、シャッターを切る。カメラとしての機能は極めてシンプルですが、デジタルカメラ時代だからこそ『使い方』が必要とされています。今はフィルムを知らない世代も多いですから」

「実は、天面〜背面のデザインは以前のモデルと変わっていません。この『使い方説明」は、お客様センター30年の蓄積なんですよ(笑)。たくさんのお客様の声から、誰でも使える、初めてでも使える『写ルンです』が育ってきたのだと思います。
それから、限られたスペースの中で贅沢な空白になっているのが『なまえ・メモ』欄です。学校行事で子どもたちが使うことも多いですから、昔に比べて若干小さくなりながらも、大切に残しているスペースなんですよ」

昔ながらのアナログの良さが再認識され、
再びブームの兆しを見せている『写ルンです』。
そこには、変わらないからこそ持つことができる、
新しい価値がデザインされていました。

COLUMN 「CLAY」の意味は?

粘土を意味するCLAY(クレイ)。何物でもない粘土が、削られ、曲げられることでカタチになっていくという、デザインワークを象徴する単語が、デザインセンターの名称になっています。また、CLAYには、素質・天性という意味もあるそうですよ。

写ルンです

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