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FUJIFILM design 富士フイルムのデザイン

CASE
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FUJIFILM X-T3

富士フイルムが世の中に送り出すさまざまな製品たち。それらは“デザイン”という意匠を通じて、お客さまの目に触れています。お客さまと五感で触れ合う「富士フイルムのデザイン」はどのように生まれているのでしょう? デザイナーたちの想いと技に迫ります。

「カメラの原体験」を追いかけて
たどり着いたXシリーズの核心

今回の主役は「X-T3」ということですが、こちらは少し懐かしいモデル「X100」ですよね。 「Xシリーズが生まれるまで、富士フイルムのデジタルカメラはコンパクトデジカメfinepixシリーズでした。スマートフォンが身近なカメラとして浸透していく中で、富士フイルムだからできるフラッグシップ機の開発が行われ、生まれたのがX100でした。このデザインコンセプトは、現在まで続くXシリーズで変わることなく踏襲されています」 まさに「これぞカメラ」というレトロを感じるデザインは、2011年の発売当初も話題になりましたね。

「デザインのヒントは“カメラの原体験”にありました。子どもの頃、父親が決して触らせてくれなかったカメラ。それは良いカメラを意識した最初の記憶でした。このカメラのイメージを具現化することがX100の目指す『いい写真が撮れるフラッグシップ機』というビジョンと融合し、Xシリーズが産声を上げたんです」 ボディ天面に並ぶダイヤルには、ワクワクしますよね。確かに、幼い頃の気持ちを思い出します。 「持ち方、構え方を吟味して、手に取った時のダイヤルの理想的な位置をゼロから考えていきました。もちろんクラシカルなテイストを入れながらも現代のカメラに相応しい操作性を盛り込むことや、過度にデザインしすぎないことに細心の注意を払いました。
2010年9月、ドイツのフォトキナでお披露目したときは不安もありましたが、結果、多くの方に評価してもらい、手応えがつかめました。他社さんからは『ズルい』って言われたんですよ(笑)。新規参入だからこそできたデザインかもしれませんね」

designer

大好きな楽器やバイクへのこだわりも、
カメラのデザインに生きています。

「良いデザインは変えない」という指針の中
3代目のX-T3が手に入れた変化とは?

ここからは本題、X-T3のお話を。この2台、シルバーがX-T3、ブラックが前モデルのX-T2ですね。違いを見つけるのは、結構難しいですね(笑)。 「Xシリーズの大きなデザイン指針のひとつに『良いデザインを変えない』というものがあります。ユーザーからのフィードバックによる細かい変更は多々ありますが、原型はほとんど変わりません」

後継機が出ても、旧モデルをお持ちのお客様が『自分のが古く見えちゃう』ということもないですね。最後に、X-T2からX-T3への進化で、デザイン的な改良ポイントを教えていただけますか。 「まずは天面の右上、右手の人差し指がかかるあたりの形状です。少し角がなだらかだったのが、ソリッドになっています。また、ダイヤルを横から見ていただくと微妙にハの字になっています。これは回しやすくするための配慮なんですよ。また、これはX-T2の時に入れた機能ですが、縦撮り撮影時にもモニタの角度を調整できるようにしました。
外見からはわかりづらいかもしれませんが、新モデルが出るたびに、操作部に関してはほとんど作り直してるんですよ」
「良いデザインは変えない」。デザイナーの技とこだわりが、ブランドと一体化しているんですね!

Xシリーズ登場から8年。
多くのお客さまに受け入れられてきたそのデザインには、
普遍的な“カメラへの憧れ”が秘められていました。
その上で、「いずれ大きくデザインを進化させる
タイミングがあるのではないか」という言葉もありました。
進化するXシリーズから、これからも目が離せません。

COLUMN 超レアなペーパーウェイトがあるんです

「CLAY」がデザインされた小さな紙バッグに入っていたのは、これまた「CLAY」をかたどったペーパーウェイト。リクルートの際の説明会やイベントなどでしか配られることのないレアアイテムなのだとか。

FUJIFILM X-T3

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