富士フイルムのデザイン

CASE
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アスタリフト BB クリーム
富士フイルムが世の中に送り出すさまざまな製品たち。それらは“デザイン”という意匠を通じて、お客さまの目に触れています。お客さまと五感で触れ合う「富士フイルムのデザイン」はどのように生まれているのでしょう? デザイナーたちの想いと技に迫ります。
エイジングケアのブランドイメージを超えて
より広い世代に共感を生むデザインへ。

「赤の力で幸せに。」そんなブランドコンセプトを掲げる「アスタリフト」ブランド。鮮やかなレッドが印象的なパッケージをイメージされる方も多いかもしれませんね。しかし、今回の「BBクリーム」のパッケージでは、その印象から少し遠いように見えます。

「エイジングケアで高い評価を頂いているブランドですので、年齢が比較的高いお客様も多くいらっしゃいます。
一方、このBBクリームはメイクアップ商品でもあるため、より若い世代のお客様にとっても魅力的な、手に取っていただきやすいデザインが求められました。
ブランドカラーであるレッドを差し色でビビッドに用いながら、美しい肌を思わせるゴールドを配することで、やわらかく、優しいイメージを出しています」

洒落たオーバル型のチューブにもこだわったそう。「これ一本で出かけられる」という女性の強い味方を、ポーチに入れやすくした工夫です。 「女性にとって化粧品は、毎日手に取り、毎日使うもの。いつも手に取って心地よく、生きるためのモチベーションになるようなデザインが理想です」
イメージ通りの色を出すこと。
その品質を、ずっと続けていくこと。

手にしただけで、ワクワクさせる。ユーザーの心を動かすパッケージデザインには、どんな秘密があるのでしょう? 「BBクリームにはナチュラルベージュ、ライトベージュの2色がありますが、ゴールド部分の色が微妙に違うんです。黄色っぽいナチュラルベージュと、少し赤みのあるライトベージュ。ゴールドの微妙な差を出すのに、すごく苦労しましたね」

「また、ゴールドとアスタリフト・レッドを引き締めるブラックの色には苦労しました。ベースにあるゴールドの色が透けてしまったりして、容器業者さんと数カ月かけてやり取りをしながら実現したブラックなんですよ」
デザイナーが考える色を実際の製品で実現するのは、
私たちが想像する以上に大変なことなんですね。
でも実は、さらに大変なのが「この繊細な色味を常にキープし続けること」なのだとか。
そのこだわりもまた、「富士フイルムのデザイン」の一部なのかもしれませんね。
COLUMN
富士フイルム
デザインセンターの冒険
六本木、乃木坂、表参道に囲まれた、ひっそりとした一角に、富士フイルム株式会社 デザインセンターはあります。掲げられた「CLAY」の意味とは? デザインセンターのこだわりの意匠にも迫っていきますので、これからもお楽しみに!

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「アスタリフト、変わったね」
そう思っていただくために、
デザインで何ができるかを考えました。