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FUJIFILM design 富士フイルムのデザイン

CASE
06
フジノンレンズ

富士フイルムが世の中に送り出すさまざまな製品たち。それらは“デザイン”という意匠を通じて、お客さまの目に触れています。お客さまと五感で触れ合う「富士フイルムのデザイン」はどのように生まれているのでしょう? デザイナーたちの想いと技に迫ります。

プロの道具としての“凄み”を支える
グリーンとブラックへのこだわり

ずらりと並んだレンズが圧巻です。私たちが普段手にするデジカメのレンズとは、何というか…世界観が違いますね。 「後ろにある四角いレンズは放送スタジオ用レンズ、手前はテレビや映画の撮影に使うレンズ、海上で使う双眼鏡など、主に『プロフェッショナル』の方々に向けた業務用レンズになります」

それぞれ活躍する場所は違いますが、「フジノンの仲間なんだな」ということは伝わってきます。 「富士フイルムのコンセプトカラーであるグリーンを、金属感を伴ったメタリックな印象で差し色に使っているのは共通の特徴です。また、ピントや絞りなどの鏡筒部分には金属や樹脂などさまざまな素材を使用していますが、例えば黒アルマイトの塗装で漆黒を表現するなど、ブラックの質感には強いこだわりがあります。
手触りや重量感、部品の精度に加えて、そのような“色の精度”がプロの道具としての凄みと迫力を引き出すと考えています」

レンズの形状といえば「円筒形」が基本。その制約の中で、見る者に共通の世界観=フジノンらしさを感じさせるヒミツは、細部まで吟味された色にもあったんですね。

designer

対になるカメラと組み合わせたとき、
システム全体が美しく映えるレンズを目指しています。

それぞれの現場のプロに自分を重ねるために
観察とヒアリングを繰り返す

リングやダイヤル、スイッチなどの可動部分が多い業務用レンズ。デザインする上での難しさとは? 「押す、回す、支える…ユーザーの指に触れる部分は特に気を使いますね。実はフジノンの姿勢を表す言葉として『we are photographers』というのがあるんです。自分たちもプロであれ、という意味合いですが、デザイナーが本当の意味でプロの感性になることはできません。

ですから、プロの方を間近で観察し、綿密にヒアリングすることを何より大切にしています。
週の半分以上はレンズを構成する『ガラス』『メカ』『電気制御』、それぞれの設計者と密にやりとりをして、プロの手に馴染む最良の操作設計を目指しています」

レンズを使うプロフェッショナルに自分を重ね、細部までこだわり抜くことで生まれる美しさ。
プロが惚れ込むフジノンブランドにとって、デザインは大きな役割を果たしていました。

COLUMN このネオンサインはいったい!?

地下のミーティングルームに行くとき、いつも気になっていたんです。このネオンサインが。このサインの下には果たして…!?答えは次号をお楽しみに。

フジノンレンズ

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