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  3. 第31回 「もう一度、スポーツができる!」その喜びを支える最先端の再生医療「自家培養軟骨」

フジしか知らない世界

第31回

「もう一度、スポーツができる!」その喜びを支える
最先端の再生医療「自家培養軟骨」

富士フイルムと「再生医療」。この2つの組み合わせを、意外だと思われる方も多いかもしれませんね。富士フイルムの子会社である株式会社ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング(J-TEC)は、患者さん自身の皮膚や膝軟骨の培養技術を持ち、最先端の医療現場に貢献しています。

軟骨は自然には治らない
だからこそ培養して増やすことが重要になる

今回は「自家培養軟骨」の製造が行われているJ-TECにお邪魔しました。場所は三河湾に面した愛知県蒲郡市! 三河大島を眼前に望む風光明媚な街で、再生医療の技術が磨かれています。

笑顔が素敵なお二人に「自家培養軟骨」について、伺います。よろしくお願いします!

軟骨というと、膝や肘などの関節部分にある“柔らかい骨”というイメージです。「培養」と言われるとピンとこないのですが…。

「軟骨は骨とは少し違う特徴を持っているんです。例えば骨折しても、きちんと処置をすればつながりますよね。でも、軟骨は損傷してしまうと自然には治らないんです」

えっ、そうなんですか!? 同じ“骨”なのに…。

「実は軟骨には『血管』がありません。血液の中には傷を治すのに必要なさまざまな細胞や栄養が含まれていますが、軟骨にはそれらが供給されないんです。 一方で、軟骨細胞には増殖するチカラがあります。
そこでJ-TECでは、患者さまの軟骨組織の一部を取り出し、軟骨細胞が増殖できるような環境を整えることで『自家培養軟骨』をオーダーメイドで製造しています。
欠損した軟骨を治療することは、整形外科の世界で長年の目標でした。自家培養軟骨によって、これまで治療法がなかった方が、『自分の軟骨』で治療できる希望が生まれたんです」

軟骨を立体的に成形する「三次元培養」
実は培養も職人技…?

自然には治らないからこそ、培養がすごく重要になるんですね! では、患者さんから採取された軟骨組織はどのように培養されるのでしょうか?

「まずは整形外科の専門医によって、患者さんの『健康な軟骨』0.4g程度が採取され、私たちの元に届けられます。
そのわずかな軟骨を培養していくのですが、軟骨細胞を平面で培養すると『脱分化』といって、『軟骨の機能を持たない細胞』に戻ってしまう現象が起きます。そこでJ-TECでは、アテロコラーゲンという立体的な空間の中で三次元的に培養することで、軟骨の機能を保ったまま培養しています」

コラーゲンに包まれた状態で育っていくんですね

どのくらいの大きさまで培養されるのでしょう?

「こちらが実際に培養した軟骨になります。500円玉くらいの大きさですね」

プルプルしていて、とっても繊細です!

「4週間かけて培養した軟骨を病院に届けますが、自家培養軟骨はとってもデリケートですから、運搬にも専用の容器を使います」

大切に育てられた軟骨が、自分の主人の元に帰っていくんですね!

「ちなみに、培養というと機械的に行われる印象があるかもしれませんが、実際には『職人技』と言ってもいいような世界なんですよ。匠にしかわからないコツのようなものがあって、『この人がやると上手くいく』みたいな部分もあるんです」

それは意外かも! まさに我が子を育てるような感覚でしょうか?

「そうかもしれません。研究者からも細胞に向ける愛情が伝わってくるんです!(笑)」

まだ前例の少ない「再生医療」業界
困難を乗り越えて切り拓いた移植手術体制

自家培養軟骨の技術は、どのように確立されていったのですか?

「患者さまから少量の軟骨を採取して研究室で培養し、再び患者さまの軟骨欠損部に戻す治療法は、広島大学医学部の越智光夫教授によって確立されました。
J-TECは早くからその技術に注目し、製品化に向けた共同研究や技術開発を行ってきました」

世界中で求められている治療法だけに、J-TEC以外でも開発は行われていたのでしょうか?

「J-TEC以外でも、何社かから越智先生に技術移転の依頼があったと聞いています。J-TECが再生医療に特化した日本企業であることに加え、『なんとか産業化して多くの患者さんを救いたい』という熱意を感じていただき、技術移転を決断いただいたのだと思います。
現在、日本で国による承認を受けた保険がきく再生医療製品は4つありますが、そのうちの2つ(自家培養軟骨、自家培養表皮)が、J-TECの製品です」

まさに最先端の医療ですね!

「とはいえ、最先端であるがゆえに前例がない部分も多く、保険適用を実現するまでにたくさんのハードルがあったことも事実です。
諦めずに、少しずつ実績を積み上げることで、徐々に規制緩和が進み普及への道を切り開いて来たと言えるかもしれませんね」

「スポーツを諦めたくない」という若い夢に
新しい治療の選択肢を

「中学3年生の時にサッカーで軟骨欠損の大けがをした選手が自家培養軟骨の移植手術を受け、賢明にリハビリに励んでいます。サッカーを諦める崖っぷちにいた彼がこの治療を受けて回復していく中で『サッカーに復帰できるんだと思い、ほんとうに嬉しくなった』と言っていました。
自家培養軟骨の移植が有効な例は多岐にわたりますが、特に『スポーツを諦めたくない』という若い方への夢や希望になる製品だと感じています。
軟骨欠損は放っておくとどんどん悪くなります。将来人工関節を薦められるといったことにならないよう、ひざに違和感を感じたら、早めに医師に相談することが大事です」

培養から手術、そして術後のリハビリと、決して簡単な治療ではありませんが、患者さんの人生を変える可能性を持つ治療法ですよね!

「まだこの治療法について知らない方も多いので、これからも自家培養軟骨という選択肢をより広く世の中へ普及させていきたいですね」

自家培養軟骨の移植ができる病院は全国にある


2013年4月に自家培養軟骨が保険適用となってから約5年。現在では自家培養軟骨の移植手術ができる病院(*)は全国に300施設ほどあり、さらに増えていく予定です。
以下のリンクからは、この治療はどこの病院で受けられるのか、患者さんやドクターへのインタビューなど、膝軟骨の再生医療についてより詳しくしることができます。ぜひご覧ください!

* 定められた基準を満たし、研修の修了や地方厚生局長等への届出など、準備が整った医療機関でのみ、治療の提供が可能です。 詳細はこちら

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