ページの先頭です


サイトの現在地を表示します
サイトの現在地表示をスキップして本文へ移動します

鉄道写真を撮影してみませんか?

 

鉄道愛好家にもいろいろとジャンルはあるようですが、鉄道写真はその中でも多くの方が挑戦されているジャンルのひとつですね。ただ、一口に鉄道写真と言っても、「構成写真」「形式写真」「風景写真」「イメージ写真」など、いろいろな写真があります。 この撮影ガイドでは、これから鉄道写真を始めたい方向けに、基礎的な構図、撮影テクニックなどをご案内いたします。
ぜひ、ご活用いただき、鉄道写真を撮影してみませんか?

鉄道写真のバリエーション

鉄道写真には、多種多様なバリエーションがあります。また、バリエーションを跨いだ写真や分類が難しい写真もありますが、ここでは代表的な例をご案内します。

構成写真(列車写真・編成写真・走行写真)

構成写真は、走行している列車全体を収めた写真です。また、列車写真・編成写真・走行写真とも呼ばれます。
一般的に先頭車両の“顔”を中心部からずらし、後部の車両全体が写るようにした写真です。直線区間で撮影されることが多いのですが、長い編成の列車の場合はカーブ区間を利用すると全体を写し込むことができます。
なお、電化区間の場合は、列車の顔に架線柱などが重ならないように注意しましょう。

形式写真(記録写真)

形式写真は、一般的に駅のホームや留置線などに停車している列車編成全体や、列車の内1両だけを撮影した写真を指します。また、記録写真とも呼ばれることがあります。
停止している列車を撮影するため、比較的撮影がしやすく、鉄道写真の入門や車両形式・番台による違いを知るための資料やコレクションとしても人気がある写真です。この場合、停車ホームからではなく向かい側のホームや場所から撮影すると、下部の機器類も撮影できます。

風景写真

一般的な風景写真ではなく、鉄道を風景の一部として取り入れた写真のことを指します。季節に応じた木々や海や山や橋やトンネルなどを取り入れた写真です。

イメージ写真

イメージ写真とは、列車の走行するスピードや仕事を終えた車両の佇まいなど、何かをイメージさせる写真のことを指します。流し撮りでスピード感を出したり、逆光で車両を陰にしたりと様々なテクニックを使って撮影します。

駅舎写真

駅舎写真とは、列車よりも駅舎をメインにした写真です。近代的な駅舎から国鉄時代の木造駅舎まで撮影対象は幅広く、 こちらをメインに撮影されている方も多くいらっしゃいます。

その他の鉄道写真

廃線となった線路や使われなくなった駅舎・車庫などを撮影する「遺構写真」、訪れた駅や鉄道スポットなどの記念に撮影する「記念写真」、車窓から風景などを撮影した「車窓写真」、車両の内部を撮影した「車内写真」など、多種多様なバリエーションが存在します。今回紹介したもの以外にもたくさんありますので、いろいろな写真をお楽しみください。

鉄道写真のテクニック

鉄道写真を撮影する際に使う、基本的な撮影手法やレンズの選択・カメラの設定などをご案内します。

カメラアングル

鉄道写真の基本カメラアングルを紹介します。鉄道写真で良く使われるローアングルと俯瞰(ふかん)撮影について説明します。

アイレベル撮影とローアングル撮影の違い

アイレベルとは、立った状態でファインダーや液晶画面を覗いた位置です。対して、ローアングルとは、カメラの高さを少し低くして、下から仰ぎ見るような状態です。普段見ている構図と異なり、ややダイナミックな感じが出てきます。また、背景を空にするなど、ごちゃごちゃした背景を単純化して、列車が目立つようにすることも出来ます。

  • アイレベル撮影
    [写真]
    拡大
  • ローアングル撮影
    [写真]
    拡大
  • ローアングル撮影
    [写真]
    拡大

俯瞰撮影

俯瞰(ふかん)撮影とは、被写体の上から撮影することをいいます。線路にかかる橋や丘の上などから撮影すると、普段の撮影では見えない列車の屋根部分なども写すことが出来ます。
なお、電化区間では真正面から撮影すると、列車の顔に架線が被ってしまいますので、やや斜めから撮影すると良いでしょう。また、走行中のSLを撮影する場合は煙にご注意ください。特に線路にかかる橋から撮影する場合は、服が汚れたり、煙を吸い込んだりしてしまいます。

置きピン

置きピンとは、列車が通る場所に予めピントを合わせておき、列車が来たタイミングでシャッターを切ります。構成写真を撮影する場合、連写機能を併用していただくと便利です。なお、置きピン撮影の際は三脚で固定して撮影することがおすすめです。

[写真]

  • 赤丸付近にピントを合わせておく
  • 列車が来たら撮影
  • [写真]
  • 置きピン撮影例
    [写真]
    拡大

流し撮り

流し撮りとは、カメラで列車を追いかけながら撮影する手法です。やや遅めのシャッタースピードを使用することで背景が流れ、動いている雰囲気やスピード感を演出することができます。
カメラを水平方向に動かす「横流し撮り」が一般的ですが、垂直方向に動かす「縦流し撮り」も一つのテクニックです。
なお、逆にシャッタースピードを速めることによりピタリと止まったように撮影することもできます。

  • 横流し撮り(シャッタースピード 1/60秒)
    [写真]
    拡大
  • 縦流し撮り(シャッタースピード 1/60秒)
    [写真]
    拡大
  • 高速シャッターで止めた写真
    (シャッタースピード 1/1000秒)

    [写真]
    拡大

レンズ焦点距離の選択

鉄道写真の種類や好みにもよりますが、やや望遠のレンズを使うことが多いです。特に構成写真の場合、広角レンズを使って撮影すると、余計なものが写り込みやすくなるため、望遠レンズの圧縮効果を利用することがおすすめです。
なお、風景写真の場合は風景を取り込むため、広角レンズも良く使われます。

  • 望遠レンズ使用(300mm / 35mmフィルム換算)
    [写真]
    拡大
  • 望遠レンズ使用(137mm/35mmフィルム換算)
    [写真]
    拡大
  • 広角レンズ使用(27mm / 35mmフィルム換算)
    [写真]
    拡大

フィルムシミュレーションとカラー設定

鉄道の車両には白や黒などスタンダードなカラーのものや原色系のカラーのものなど、色々なカラーが存在します。
スタンダードな発色の「PROVIA(プロビア)」も良いですが、鉄道写真の場合は発色が強調される「Velvia(ベルビア)」や抜けの良い青空になる「ASTIA(アスティア)」など、フィルムシミュレーションを使ってみると違った雰囲気になるでしょう。
また、カラーだけではなく、モノクロもおすすめです。


フィルムシミュレーション 「PROVIA (プロビア)」と 「Velvia (ベルビア)」

  • フィルムシミュレーション PROVIA
    [写真]
    拡大
  • フィルムシミュレーション Velvia
    [写真]
    拡大

その他のフィルムシミュレーション

  • フィルムシミュレーション ASTIA
    [写真]
    拡大
  • フィルムシミュレーション モノクロ
    [写真]
    拡大

フィルムシミュレーション設定方法

[写真]

  • セレクターボタン左を押す
  • 表示されたメニューからお好みの設定を選択してください
  • [写真]

カラー設定

フィルムシミュレーションを選んだ後、発色の微調整にカラー設定を使用すると、思い通りの発色に近づけることができます。

カラー設定調整方法

[写真]

  • 画質設定からカラーを選択
  • お好みの設定を選択してください
  • [写真]

ダイナミックレンジ

特に晴天の日中屋外で白系や黒系の車両を撮影する場合、ダイナミックレンジの調整も重要となって来ます。白飛びや黒つぶれが発生しないよう、ダイナミックレンジの拡大がおすすめです。
作例の画像に写っている車両はややクリーム色(アイボリーホワイト)ですが、ダイナミックレンジ 100%の場合、白く飛んでいる部分が出ています。対して、400%の場合はクリーム色が再現されているのがお分かりになりますでしょうか。

  • ダイナミックレンジ 100%
    [写真]
    拡大
  • ダイナミックレンジ 400%
    [写真]
    拡大

ダイナミックレンジ調整方法

[写真]

  • 画質設定から「ダイナミックレンジ」を選択します
  • 表示された画面からお好みの設定を選択してください
  • [写真]

※注意※

ダイナミックレンジ200%の場合、ISO感度400以上、ダイナミックレンジ400%の場合、ISO感度800以上に設定するか感度AUTOをご利用ください。

おすすめのカメラは?

鉄道写真におすすめのデジタルカメラは、幅広い焦点距離が使えるレンズ交換式がおすすめです。
また、普段持ち歩き、いつでもすぐに取り出して使えるコンパクトカメラなども便利です。

該当する当社製デジタルカメラ

【交換レンズ(単焦点) レンズ交換式デジタルカメラ用】

【交換レンズ(ズーム) レンズ交換式デジタルカメラ用 】

製品の購入

鉄道写真撮影でやってはいけないこと

鉄道写真に限りませんが、撮影する上でのマナーは守りましょう。これ以外にもマナーや守るべきことはありますが、いくつかご紹介します。

  1. 運転手や車掌など、乗務員に向かってフラッシュを発光しない。
    運行中にフラッシュ光が目に入ると眩しさで前が見えなくなることがあります。安全にもかかわることですので絶対にやめてください。
  2. 立ち入り禁止の場所には入らない。
    鉄道の周辺には私有地や立ち入り禁止の場所があります。危険な場所もありますので良くご確認ください。また、無断で入ると法律で罰せられることがあります。
  3. 撮影場所にあるものを壊さない。
    撮影の邪魔になるからといって、木の枝などを切ってはいけません。
  4. 出したゴミは持ち帰る。
    デジタルカメラが多くなってからは撮影の際に出るゴミは少なくなりましたが、空き缶やペットボトル、食べたお弁当容器やタバコの吸い殻など、出したゴミは必ず持ち帰りましょう。
  5. 先にいる人の前に立たない。写真の構図に入らない。
    ベストポジションを押さえるため、何時間も前から待っている人もいます。後から来た人は前に立ったり、アングル内に入ったりしないように気をつけてください。無用なトラブルに発展することがあります。
  6. 混雑する駅構内での三脚利用は控える。
    混雑する駅構内で三脚を使うと、駅を利用する方の邪魔になります。また、脚立などの利用も迷惑となる場合がありますのでご注意ください。また、駅係員の指示や注意には従いましょう。

とっておきの写真を壁に飾りませんか?

富士フイルムの壁に飾る新しいサービスWALL DECOR(ウォールデコ)で時を飾ろう。
あなたの写真を、富士フイルムのラボで写真パネル加工を行い届いた瞬間に壁掛けできます。

[画像]WALL DECOR(ウォールデコ)

最後までご覧いただきありがとうございました。いろんな設定を試していただき、鉄道写真をお楽しみください!

お問い合わせ 製品やサービスに応じて、電話、FAX、メールフォームにてお問い合わせいただけます。

目的から探す

ダウンロード

Q&A

対応情報

修理サービス

データ修復サービス

オンラインショップ・サービス

オンラインショップ フジフイルムモール FujifilmMall

富士フイルム製品の付属品、消耗品等を購入できます。

フジフイルム ネットプリントサービス

3D写真、アルバム作成等、写真のプリントに関するオンラインサービス



ここからフッターです

ページの終わりです
ページの先頭へ戻る