花のマクロ撮影にチャレンジしてみませんか?
花の接写撮影は簡単なようで意外と難しいものです。特にピント合わせや手ブレなど注意が必要です。この撮影ガイドでは、注意点のほかフレーミングなど花のマクロ(接写・近接)撮影の基本的なテクニックをご案内いたします。
花を大きく撮る(絞りの設定)
花の撮影では、マクロ撮影用のレンズやマクロエクステンションチューブを使って花を大きく撮影することが多いですね。花の拡大写真を撮影する場合は、近づいて撮影するためピントの合う範囲(被写界深度)が非常に狭くなる傾向があるため注意が必要です。絞り優先オートで被写界深度をコントロールしましょう。
マクロレンズを使用した場合
絞り F2.4(XF60mmF2.4 Macro)
絞り F4.0(XF60mmF2.4 Macro)
絞り F8.0(XF60mmF2.4 Macro)
マクロエクステンションチューブを使用した場合
絞り優先オートの設定方法(例 : FUJIFILM X-Tシリーズ)
- ①シャッタースピードダイヤル「A」に合わせます
- ②絞りリングを「A以外」または絞りモードスイッチを「マニュアル」に合わせます。
- ③液晶モニタまたはファインダー内左下に「A」と表示されたことを確認してください。
花を大きく撮る(ピント合わせテクニック)
花のマクロ撮影をする場合は、ピント合わせにもテクニックが必要です。前述の通り、ピントが合う範囲が狭いため、なかなか思った場所にピントを合わせ難くなります。このような場合は、カメラを前後させて微調整をすると良いでしょう。 また、三脚を使用して撮影する場合は、三脚に取り付けていてもカメラを前後(左右)に移動できる「マクロスライダー」と呼ばれるアクセサリを使うと細かい調整がしやすく便利です。
※ワンポイント※
特に花を拡大して撮影する際は、AFを使うとシャッターボタンを半押しにするたびにピント合わせが行われるため、せっかく合わせたピントがずれてしまうことがあります。このような場合は、マニュアルフォーカスとワンプッシュAFを使ってピント合わせをすると便利です。
マニュアルフォーカスの設定方法・ピント調整方法(例:FUJIFILM X-Tシリーズ))
ワンプッシュAF(例 : FUJIFILM X-Tシリーズ)
また、FOCUS ASSISTボタンを押すとフォーカスエリア付近が拡大表示されますので、より精密なピント合わせが可能です。
拡大表示方法(例 : FUJIFILM X-Tシリーズ)
リアコマンドダイヤルの中央を押して拡大表示
※X-T1はFOCUS ASSISTボタンを押して拡大表示
ピント位置を変化させる
AFエリアの選択方法(AFボタン操作)
- ①セレクターボタンの下(Fn6)を押してフォーカスエリアポイント画面を表示します。
- ②セレクターボタンの上下左右でピントを合わせたい位置に移動します。
- ③リアコマンドダイヤルを回すとフォーカスエリアの大きさを変更できます。
おすすめのカメラ/レンズは?
該当する当社製デジタルカメラ
【APS-Cサイズ CMOS搭載デジタルカメラ】
【交換レンズ(単焦点) レンズ交換式デジタルカメラ用】
【交換レンズ(ズーム) レンズ交換式デジタルカメラ用 】
【テレコンバーター/マクロエクステンションチューブ】
製品の購入
- デジタルカメラ「FUJIFILM Xシリーズ」 (フジフイルムモール)
- フジノンレンズ「XF/XCシリーズ」 (フジフイルムモール)
おすすめのアクセサリ
マクロエクステンションチューブ MCEX-11/MCEX-16
レンズと本体の間に装着し、マクロ撮影を行うためのレンズアクセサリーです。レンズ単体よりも近くに寄って撮影が可能。必要な倍率によって選択が可能なように11mmと16mmの長さを用意しました。しかも、電気接点を装備しているため、AE・AFが動作します。
※ワンポイント※
マクロエクステンションチューブを使うと被写界深度(ピントの合う範囲)が狭くなります。少し絞りを絞るとピント合わせがし易くなります。
マクロスライダー
「花を大きく撮る(ピント合わせのテクニック)」でも触れましたが、三脚にカメラを取り付けた状態でも三脚を動かさずにカメラを前後左右に動かすことが可能な撮影アクセサリです。
ピント位置の微調整や細かなフレーミングを行うことが可能です。花の撮影の場合は、低い位置からの撮影となる場合が多くありますので、ローアングル対応の三脚と併せてご利用いただくと便利です。
撮影した後は、オリジナルのフォトアルバムを作りませんか?
両面・銀写真仕上げのハードカバータイプなら、たくさんの画像を一冊にできて、高品位な写真集のようなフォトブックに。アルバム代わりに、本格的な写真集に、一生大切に残したい思い出をまとめるのに最適です。
また、フォトブックには、このほかにも簡易製本で持ち運びに便利な「ソフトカバー」、お手軽な「リングタイプ」、長年撮りためたフィルムやデジタルカメラから高品位なフォトブックを作成できる「プレミア作品集」(店頭受付限定)などもございます。
詳しくは、お近くのフォトブックサービス店にお問い合わせください。
※お店により取扱サービスが異なるため、必ず事前にご確認下さい。
おまけ:マクロ撮影時はチルト式液晶モニターを使いましょう
チルト式液晶モニターを搭載した機種の場合は、ローアングル撮影などファインダーを覗きにくい時に上に向けて使うと便利です。
※ワンポイント※
液晶モニターを見て撮影する際は、日光などの強い光が当たると見え難くなります。手のひら等をかざして直射日光が当たらないように遮ってください。
最後までご覧いただきありがとうございました。ぜひ、花のマクロ撮影にチャレンジしてください。