鉄道写真を撮影してみませんか?
鉄道愛好家にもいろいろとジャンルはあるようですが、鉄道写真はその中でも多くの方が挑戦されているジャンルのひとつですね。ただ、一口に鉄道写真と言っても、「構成写真」「形式写真」「風景写真」「イメージ写真」など、いろいろな写真があります。
この撮影ガイドでは、これから鉄道写真を始めたい方向けに、基礎的な構図、撮影テクニックなどをご案内いたします。
ぜひ、ご活用いただき、鉄道写真を撮影してみませんか?
鉄道写真のバリエーション
鉄道写真には、多種多様なバリエーションがあります。また、バリエーションを跨いだ写真や分類が難しい写真もありますが、ここでは代表的な例をご案内します。
構成写真(列車写真・編成写真・走行写真)
形式写真(記録写真)
イメージ写真
駅舎写真
鉄道写真のテクニック
鉄道写真を撮影する際に使う、基本的な撮影手法やレンズの選択・カメラの設定などをご案内します。
カメラアングル
置きピン
置きピンとは、列車が通る場所に予めピントを合わせておき、列車が来たタイミングでシャッターを切ります。構成写真を撮影する場合、連写機能を併用していただくと便利です。なお、置きピン撮影の際は三脚で固定して撮影することがおすすめです。
流し撮り
レンズ焦点距離の選択
フィルムシミュレーションとカラー設定
鉄道の車両には白や黒などスタンダードなカラーのものや原色系のカラーのものなど、色々なカラーが存在します。
スタンダードな発色の「PROVIA(プロビア)」も良いですが、鉄道写真の場合は発色が強調される「Velvia(ベルビア)」や抜けの良い青空になる「ASTIA(アスティア)」など、フィルムシミュレーションを使ってみると違った雰囲気になるでしょう。
また、カラーだけではなく、モノクロもおすすめです。
フィルムシミュレーション 「PROVIA (プロビア)」と 「Velvia (ベルビア)」
その他のフィルムシミュレーション
カラー設定
フィルムシミュレーションを選んだ後、発色の微調整にカラー設定を使用すると、思い通りの発色に近づけることができます。
カラー設定調整方法
ダイナミックレンジ
特に晴天の日中屋外で白系や黒系の車両を撮影する場合、ダイナミックレンジの調整も重要となって来ます。白飛びや黒つぶれが発生しないよう、ダイナミックレンジの拡大がおすすめです。
作例の画像に写っている車両はややクリーム色(アイボリーホワイト)ですが、ダイナミックレンジ 100%の場合、白く飛んでいる部分が出ています。対して、400%の場合はクリーム色が再現されているのがお分かりになりますでしょうか。
ダイナミックレンジ調整方法
※注意※
ダイナミックレンジ200%の場合、ISO感度400以上、ダイナミックレンジ400%の場合、ISO感度800以上に設定するか感度AUTOをご利用ください。
おすすめのカメラは?
鉄道写真におすすめのデジタルカメラは、幅広い焦点距離が使えるレンズ交換式がおすすめです。
また、普段持ち歩き、いつでもすぐに取り出して使えるコンパクトカメラなども便利です。
該当する当社製デジタルカメラ
【APS-Cサイズ CMOS搭載デジタルカメラ】
【交換レンズ(単焦点) レンズ交換式デジタルカメラ用】
【交換レンズ(ズーム) レンズ交換式デジタルカメラ用 】
【テレコンバーター/マクロエクステンションチューブ】
製品の購入
- デジタルカメラ「FUJIFILM Xシリーズ」 (フジフイルムモール)
- フジノンレンズ「XF/XCシリーズ」 (フジフイルムモール)
鉄道写真撮影でやってはいけないこと
鉄道写真に限りませんが、撮影する上でのマナーは守りましょう。これ以外にもマナーや守るべきことはありますが、いくつかご紹介します。
- 運転手や車掌など、乗務員に向かってフラッシュを発光しない。
運行中にフラッシュ光が目に入ると眩しさで前が見えなくなることがあります。安全にもかかわることですので絶対にやめてください。 - 立ち入り禁止の場所には入らない。
鉄道の周辺には私有地や立ち入り禁止の場所があります。危険な場所もありますので良くご確認ください。また、無断で入ると法律で罰せられることがあります。 - 撮影場所にあるものを壊さない。
撮影の邪魔になるからといって、木の枝などを切ってはいけません。 - 出したゴミは持ち帰る。
デジタルカメラが多くなってからは撮影の際に出るゴミは少なくなりましたが、空き缶やペットボトル、食べたお弁当容器やタバコの吸い殻など、出したゴミは必ず持ち帰りましょう。 - 先にいる人の前に立たない。写真の構図に入らない。
ベストポジションを押さえるため、何時間も前から待っている人もいます。後から来た人は前に立ったり、アングル内に入ったりしないように気をつけてください。無用なトラブルに発展することがあります。 - 混雑する駅構内での三脚利用は控える。
混雑する駅構内で三脚を使うと、駅を利用する方の邪魔になります。また、脚立などの利用も迷惑となる場合がありますのでご注意ください。また、駅係員の指示や注意には従いましょう。
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最後までご覧いただきありがとうございました。いろんな設定を試していただき、鉄道写真をお楽しみください!