PCMは潜熱蓄熱材ともいわれ、繰り返し熱を放出・吸収できる素材です。マイクロカプセル化することで繊維として衣類への応用が広く知られており「暑いときは熱を吸収し、寒い時には熱を放出する」という特性を持っています。
原理としては、素材に混合されたマイクロカプセルに内包されたパラフィンワックス(例:30~35℃で固体⇔液体に相変化)の相変化を利用して熱を吸収・放出させています。
衣類の快適な温度調節は、肌の表面温度のコントロールにあり、PCMはこの温度を快適な温度帯に保とうとします。これにより、暑さ・寒さを感じさせない快適な温度に調整してくれるのです。
PCMはこのような温度調節可能な特性から建築素材や自動車素材などにも使われており、今後もさまざまな分野への応用が期待されています。
お客さまのご要望用途によってはカプセル化技術と弊社独自技術を組み合わせ、シート形態でのご提供も可能です。