撮影シーンに合わせてレンズを選択しましょう!
レンズ交換式カメラに装着する交換レンズには、超広角から望遠レンズまで多種多様にそろっています。また、焦点距離のほかに、単焦点やズームレンズがあるため交換レンズの選択に迷ってしまうこともあるのでは?そんな方に、焦点距離別・レンズタイプ別の写り方や被写体別のおすすめレンズをご案内します。
焦点距離で被写体の大きさをコントロールする
焦点距離で被写体の大きさが変化します
広角レンズは広い範囲が写り、望遠レンズは遠くの被写体を大きく写す効果があります。言い換えれば、広角は被写体から遠ざかること、望遠にすることは被写体に近寄ることと同義です。
以下は、焦点距離により写る範囲がどのように変化するかを示した、同じ位置から撮影した写真です。焦点距離が長くなる(伸びる)ほど、拡大されてゆく様子がお分かりいただけますでしょうか。
サンプル画像撮影位置/撮影範囲
(左図)上の画像を撮影した位置です。赤丸の部分から天守閣方向を撮影しました。
(右図)焦点距離ごとの撮影範囲を表したイメージです。
単焦点レンズとズームレンズの比較
単焦点レンズとズームレンズでは、同じ焦点距離でどんな違いが出てくるのでしょうか?一般的に単焦点レンズは、一つの焦点距離だけに最適化するため画質を上げやすく、ズームレンズより画質が良いと言われていますが、最近では、ズームレンズの画質も大きく向上しています。
この章では、単焦点レンズ・ズームレンズそれぞれの利点をご案内いたします。なにを重要視されるかでご選択ください。
単焦点レンズの利点
ズームレンズと単焦点レンズでは、レンズの明るさに差があります。例えば、XF35mmF1.4 RとXF18-55mmF2.8-4 R LM OIS(ズーム位置35mm)の開放F値を比較してみると、「F1.4」と「F3.6」となり、絞り約3段分の差があります。
F値が小さいほど被写界深度が浅くなるので、この差は背景ボケに違いが生じます。花の撮影や人物の撮影などで背景を大きくぼかし、被写体を際立たせる効果が期待できます。
【Xマウント単焦点レンズ】
単焦点Xマウントレンズは14mm~200mmまでラインナップしています。
背景ボケのサンプル画像
同じ焦点距離で撮影したサンプルです。絞りF1.4と絞りF3.6では、背景のボケ具合が違うことがお分かりいただけますでしょうか。
また、夜景など光の少ない状態で撮る場合、単焦点レンズの方が明るいため、シャッタースピードを速くすることが可能です。
例えば、絞りF3.6でシャッタースピード1/10秒の場合、絞りF1.4では1/60秒のシャッタースピードで同じ明るさになりますので、手持ち撮影が困難な状態から手持ち撮影が可能な状態にすることが可能です。
さらに、低速のシャッターでは動いている被写体のブレが生じてしまう(被写体ブレ)がありますが、シャッターを高速化すれば、こちらも抑えることが可能です。
【手ブレのイメージ】
ズームレンズの利点
ズームレンズ最大の利点は、焦点距離を可変できることです。単焦点レンズでズーム域をカバーするには複数のレンズが必要なため、撮影シーンに合わせてレンズの付け替えが発生し機動性が低くなります。また、ズームレンズの場合、複数のレンズをカバーするため、荷物を減らすことも可能です。さらに、単焦点レンズの中間焦点距離も使用可能ですので、場所を移動できない場合でも微妙なフレーミングの調整が可能です。
【XF18-55mmF2.8-4 R LM OISのズーム域をカバーするには複数のレンズが必要です】
レンズの組み合わせ(例)
標準ズームと望遠ズームのレンズ2本で、広角から超望遠までカバーすると、ほとんどの被写体に対応できます。
また、普段はズームレンズを使い、これは!という場合に単焦点に付け替えるのもおすすめです。
Xマウントレンズの名称と機能
Xマウントレンズの名称を良く見ると、「R」「LM」「OIS」などの記載があります。これは何を表しているのでしょうか? 表記の意味をご案内いたします。
R : 絞りリング搭載
最近のレンズには絞りリングが搭載されていないものが多くありますが、Xマウントレンズ(XCレンズ/XF27mmF2.8を除く)には、絞りリングを搭載しています。カメラ側からのコントロールではなく、直接リングをまわすことにより、すばやい絞りの調整が可能です。
LM : リニアモーター搭載
リニアモーターはレンズ群を非接触の状態でダイレクトに駆動させます。このため駆動音が静かで、しかも動きが早いことが特長です。高速なオートフォーカス、音が静かなため動画撮影時にレンズ駆動音が録音されることを低減します。
OIS : 光学手ブレ補正機能搭載
光学手ブレ補正機能は、レンズ内部の手ブレ補正ユニットがブレの反対方向に動き、手ブレを打ち消します。暗い撮影シーンでシャッタースピードが低速となってしまう場合でも、手ブレを抑制してくれます。
なお、XF10-24mmF4 R OIS/XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS/XF18-135mmF3.5-5.6 R LM OIS/XF55-200mmF3.5-4.8 R LM OISには、OISのON/OFFスイッチを搭載しています。流し撮りや三脚に固定して使用する際は、OFFにすることをおすすめします。
※XC16-50mmF3.5-5.6 OIS/XC16-50mmF3.5-5.6 OIS II/XC50-230mmF4.5-6.7 OIS/XC50-230mmF4.5-6.7 OIS II は、カメラの撮影メニュー「ブレ防止モード」をOFF以外にしてください。
※XF18-55mmF2.8-4R LM OISやXF55-200mmF3.5-4.8 R LM OISは、手ブレ補正ユニットにもリニアモーターを採用しています。
APD : アポタイゼーションフィルター搭載
APD = Apodization (アポタイゼーション) を表しています。周辺部のみを減光するフィルターを搭載することにより、ボケ像の輪郭がスムーズになります。このため、美しいボケ味を得ることが可能となっています。
アポタイゼーションフィルター搭載レンズ
- XF56mmF1.2 R APD
- アポタイゼーションフィルター搭載レンズ(2016年05月現在)
- XF56mmF1.2 R APD
WR : 防塵・防滴機能搭載
WR = Weather Resistant を表しています。レンズにシーリングを施し、埃や水滴に進入を抑制したレンズです。防塵防滴のFUJIFILM X-T1に使用すると少々の雨や埃の多い環境でも安心して使うことができます。
Xマウントレンズの技術
Xマウントレンズには、レンズ名称に記載していませんが、さまざまな技術を導入しております。
EDガラス : Extra-Low Dispersion Glass
通常の光学ガラスのみを使用したレンズでは、焦点距離が長くなるほど色収差の補正が困難になり、焦点ズレによる色にじみが発生します。この問題を解決するのが、通常の光学ガラスと異なる分散を持つEDガラスで、各種の収差を良好に補正し、画像の隅々まで色にじみがなく、シャープでコントラストの高い描写性能を実現しています。
HT-EBC(High Transmittance Electron Beam Coating)
HT-EBCは、何十枚ものレンズで構成され・エレメント一枚一枚に高い性能を要求される放送用レンズ向けに開発された多層膜コート技術。HT-EBCは、高い透過率(99.8%)・低い反射率(0.2%)を広い波長域で実現しており、可視光線の端である帯域の光線においても均質な性能を発揮します。写真表現を左右する赤や青色の光線を高い透過率でセンサー面に届けることができ、また、加工性・耐久性に優れたHT-EBCは、全ての面にコートを施すことが可能なため、レンズ全体を通じて、高い透過率を実現できます。斜めからの光によるフレアやゴーストに対しても高いタフネスを持ち、撮影における構図作り・アングル選びの自由度を高めてくれます。
- HT-EBCコーティングレンズ
- XF/XCレンズ全種
- HT-EBCコーティングレンズ
- XF/XCレンズ全種
特にレンズ枚数の多いレンズには必須のコーティングです。施さないとレンズ内で光が反射し、フレア・ゴーストが発生しやすく、また暗いレンズになってしまいます。
ナノGIコーティング技術
空気中の光がレンズに入射する過程で、光の屈折率を緩やかにコントロールし光の反射を抑制しています。
HT-EBC+ナノGIコートでさらにフレア・ゴーストを抑制
非球面レンズ
非球面レンズは、歪曲収差や球面収差などの諸収差を効果的に除去・補正して高画質の実現に役立っています。非球面レンズは、1枚で複数枚の球面レンズと同等の働きをすることができるため、レンズ枚数を削減しコンパクトなサイズのレンズ設計を可能にします。明るさ・画質・操作性を高次元で実現するXFレンズでは、非球面レンズが効果的に使用されています。
- XFレンズに使用される非球面レンズは、高精度な金型により形成されたガラス製のレンズが採用されています。高温での蒸着が可能なガラス製非球面レンズは、HT-EBCなどの高性能なコートを施すことができるため、フレアやゴーストに強いレンズを作ることができます。
- XFレンズに使用される非球面レンズは、高精度な金型により形成されたガラス製のレンズが採用されています。高温での蒸着が可能なガラス製非球面レンズは、HT-EBCなどの高性能なコートを施すことができるため、フレアやゴーストに強いレンズを作ることができます。
どんな交換レンズを選んだら良いの?
交換レンズの種類について、ご説明いたしましたが、当社Xマウント交換レンズの特長と、どんな撮影シーンが適しているのかご案内いたします。ご利用目的に合わせてご選択ください。なお、ここでご案内する内容は一例です。この用途以外にも、もちろん活用が可能です。
また、このガイドの作例写真以外にも、春夏秋冬を写した作例や開発者・写真家が語るXマウントレンズの魅力を掲載したWebサイトもご用意しております。ぜひこちらもご利用ください。
XF広角単焦点レンズ
XF14mmF2.8 R(35mmフィルム換算 : 21mm相当)
超広角レンズならではの遠近感のある雄大な風景を撮影することや、最短18cmの撮影距離を生かして、背景をぼかすことも可能です。また、室内など後ろに下がれない場所でも広く写すことが可能です。
XF16mmF1.4 R WR (35mmフィルム換算 : 24mm相当)
世界初 広角24mm・開放F値1.4の性能で最短15cmまでの接写が可能な大口径単焦点レンズ。主要被写体をクローズアップしながら背景も大きく取り入れたフレーミングで撮影することができるため、これまで以上に印象的で力強い写真表現を可能にします。しかも、防塵・防滴・-10℃までの耐低温構造。
このレンズは、距離指標・被写界深度指標のついたフォーカスリングを装備しています。
- 【別売フード LH-XF16】
携帯性が高くスタイリッシュな角型レンズフードをご用意。
アルミ削り出しのパーツを採用し、剛性・質感を高めています。
XF16mmF2.8 R WR(35mmフィルム換算 : 24mm相当)
画面周辺部まで高い解像性能を発揮。わずか155gの質量・スタイリッシュなデザインで、高速AFが可能であるため、軽快なスタイルでスナップ撮影や風景撮影をお楽しみいただけます。
©内田ユキオ
©内田ユキオ
XF18mmF2 R(35mmフィルム換算 : 27mm相当)
この焦点距離は広角レンズにありがちな周辺部のゆがみも少なく、旅先のスナップ・集合写真から風景まで、利用範囲が広い便利な一本です。
XF23mmF1.4 R(35mmフィルム換算 : 35mm相当)
この焦点距離は、人物撮影・風景撮影共に使えます。しかも、開放F値がF1.4と非常に明るいため、夜景や暗い室内での撮影に強く、さらには、広角レンズでありながら背景をきれいにぼかすことも可能です。
このレンズは、距離指標・被写界深度指標のついたフォーカスリングを装備しています。
- 【別売フード LH-XF23】
付属のレンズフードの他に別売フードもご用意しております。
XF23mmF2 R WR(35mmフィルム換算 : 35mm相当)
小型・軽量でスタイリッシュな外観に加え、高速AFにより、軽快なスタイルでスナップ撮影をお楽しみいただけます。
©Norifumi Inagaki
©Tomasz Lazar
XF標準単焦点レンズ
XF27mmF2.8(35mmフィルム換算 : 41mm相当)
この焦点距離は人の視野に近く、見たままのシーンを自然に捕らえることが可能です。また、一歩前に出て望遠のように被写体を大きく写したり、一歩引いて広角のように広い範囲を写したりと、まさにオールマイティなレンズです。
しかも、このレンズは薄型のため、カメラに取り付けても出っ張りが少なく、バックやポーチなどへの収納が容易です。
※ブラックのほか、シルバーもご用意しています。
XF35mmF1.4 R(35mmフィルム換算 : 53mm相当)
開放絞りがF1.4と明るいため、大きなボケ味や夜景・室内など暗い場所でも、シャッタースピードを速くすることが可能です。この焦点距離のレンズはXF27mmF2.8と同様に、写真の基本ともいえる最初の一本にふさわしいレンズです。
XF35mmF2 R WR (35mmフィルム換算 : 53mm相当)
シャープでキレのいい高い描写性能と豊かなボケ味を実現した標準単焦点レンズです。2枚の非球面レンズを含む6群9枚の構成からなる光学設計は、高画質とコンパクト化の両立を実現、シリーズ最小径となる、スリムなレンズデザインも大きな魅力です。外装には金属製のパーツを全面に採用し、防塵、防滴、-10℃の耐低温構造を搭載しています。
※ブラックの他、シルバーもご用意しています。
- 製品付属フードの他に、金属製の別売レンズフードLH-XF35-2もご用意しております。
XF望遠単焦点レンズ
XF50mmF2 R WR (35mmフィルム換算 : 76mm相当)
焦点距離76mm相当(35mm判換算)の中望遠レンズです。小型・軽量でスタイリッシュな外観に加え、豊かなボケ味と高速AFにより、快適にポートレート撮影をお楽しみいただけます。
©Norifumi Inagaki
©Norifumi Inagaki
XF56mmF1.2 R (35mmフィルム換算 : 85mm相当)
開放絞りがF1.2と非常に明るい中望遠レンズです。焦点距離85mm(35mmフィルム換算)は別名ポートレートレンズと呼ばれます。大口径F1.2を生かして、背景をぼかし被写体を強調することが可能です。
XF56mmF1.2 R APD (35mmフィルム換算 : 85mm相当)
アポタイゼーションフィルター(APDフィルター)を搭載し、滑らかなグラデーションのある「ボケ」を実現。被写体を際立たせる効果に優れ、ポートレートだけではなく幅広い撮影にも優れた表現力を発揮します。さらに、同種のレンズでは世界初のオートフォーカスを実現しました。
このレンズは、晴天屋外など明るい場所でも絞りを開き、背景をぼかしやすいよう「ND-8」フィルターを付属しています。
XF90mmF2 R LM WR (35mmフィルム換算 : 137mm相当)
口径食を最小限まで排するために設計されたレンズ構成、そして円形絞り羽根の採用により、画面中心だけでなく周辺部まで美しい円形をキープしたボケ描写が生み出されます。前後のボケ描写が、ピント面のキリリとしたシャープな描写とコントラスを為し、印象的な表現を実現します。
バストアップショットで撮影距離が約2.5m、モデルに緊張感を与えない絶妙な距離で撮影が可能です。
XF200mmF2 R LM OIS WR (35mmフィルム換算 : 305mm相当)
35mm判換算で305mm相当の焦点距離を開放F値2でカバーした明るい望遠レンズで、スポーツ撮影やネイチャーフォト、飛行機や野鳥の撮影に最適です。
©Jacky Ley
©Jason Edwards
XFマクロレンズ
XF60mmF2.4 R Macro(35mmフィルム換算 : 91mm相当)
最短撮影距離約26.7cm、撮影倍率0.5倍の近接撮影が可能です。花や小物など小さなものに、ぐぐっと寄って大きく写せる便利なレンズです。もちろん、中望遠レンズとしても使用可能です。人物やスポーツ・電車・車の撮影などにもおすすめです。
XF80mmF2.8 R LM OIS WR (35mmフィルム換算 : 122mm相当)
焦点距離122mm相当(35mm判換算)の中望遠マクロレンズで「Xシリーズ」用交換レンズで初となる1:1(等倍)マクロレンズです。
©Shinichi Eguchi
©Akin Acar
XFズームレンズ
XF8-16mmF2.8 R LM WR (35mmフィルム換算 : 12-24mm相当)
35mm判換算で12-24mm相当の焦点距離を開放F値2.8でカバーした超広角ズームレンズで、広大な風景や夜景、建築物の撮影に最適です。
©Bin Zhang
©Bin Zhang
XF10-24mmF4 R OIS (35mmフィルム換算 : 15-36mm相当)
超広角から広角域をカバーしたこのレンズは、全ての焦点距離でF4と明るい開放F値を実現しているため、ズームしてもF値が変わらず、安定した撮影が可能。超広角を生かして遠近感を誇張した迫力のある風景写真が撮影できます。
XF16-55mmF2.8 R LM WR (35mmフィルム換算 : 24-84mm相当)
フラッグシップ標準ズームレンズとして、クラス最高の超高画質を実現したレンズです。円形9枚絞りを採用し、また球面収差などを極限まで抑える光学設計により、前後共に滑らかで美しいボケを生み出します。人物のポートレート撮影から風景写真、あらゆる撮影シーンで活躍してくれます。
XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS(35mmフィルム換算 : 27-84mm相当)
広角から中望遠までをカバーしたこのレンズは、広角F2.8~望遠F4.0と明るいレンズながら、コンパクトなサイズを実現しているため、普段の持ち歩きや旅先など大きな荷物を持ち歩くことが難しいシーンで大活躍してくれます。
XF18-135mmF3.5-5.6 R LM OIS WR (35mmフィルム換算 : 27-206mm相当)
広角27mmから望遠206mmまでカバーするこのレンズは、遠近感の富んだ広角の領域からナチュラルで見たままの雰囲気を写しとる標準領域、ポートレートやスポーツ撮影など被写体を強調して撮影する望遠領域まで、一本のレンズで幅広い撮影シーンで活躍してくれます。また、20ヶ所にシーリングを施した防塵防滴構造のレンズです。
XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR (35mmフィルム換算 : 76-213mm相当)
全域で開放F2.8が利用でき、しかもズームしても全長が伸びない望遠ズームレンズです。防塵・防滴・耐低温設計のため、同じく防塵防滴のX-T1と組み合わせて使えば過酷な状況下でも使用可能。人物・スナップ以外にも、ネイチャー・スポーツ・動体撮影などアウトドア撮影でも威力を発揮します。
XF55-200mmF3.5-4.8 R LM OIS(35mmフィルム換算 : 84-305mm相当)
中望遠から望遠までカバーしたこのレンズは、広角F3.5~望遠F4.8と明るいレンズと望遠レンズの特長を生かし、被写体の背景をきれいにぼかしたり、近づくことの難しい被写体を大きく撮影したりすることが可能です。
人物写真から野生動物の撮影、さらにスポーツ、電車・飛行機・車などの動体撮影など、広い範囲で活躍してくれます。
XF100-400mmF4.5-5.6 R LM OIS (35mmフィルム換算 : 152-609mm相当)
このレンズは、同クラスのレンズに比べ小型・軽量でありながら、望遠ズームレンズで発生しやすい色収差を徹底的に低減。最高レベルの画質を実現しました。また、絞り5段分の光学手ブレ補正機能を搭載し、手持ちでも最大609mmの超望遠撮影が可能です。リニアモーター採用で高速AFと静音性を兼ね備えているため、飛行機の撮影やモータースポーツ、AF駆動音などが気になる野鳥や野生生物の撮影、音楽会や舞台などでも活躍が期待できます。さらに、屋外のタフな使用環境でも安心な防塵・防滴・耐低温設計です。
XCレンズ
XC15-45mmF3.5-5.6 OIS PZ (35 mmフィルム換算 : 23-69mm相当)
高度な光学設計により、「Xシリーズ」用交換ズームレンズとして最小・最軽量(135g)を実現し、優れた携帯性を発揮します。電動ズーム機能を初めて搭載し、使用頻度が高い23mm~69mm相当(35mm判換算)の焦点距離をカバーし、広角端での高い接写性能も備えているため、幅広いシーンで軽快に高画質な写真を撮影できます。
©こばやし かをる
©藤村大介
XC16-50mmF3.5-5.6 OIS / XC16-50mmF3.5-5.6 OIS II (35mmフィルム換算 : 24-76mm相当)
広角~中望遠までカバーする高画質とコンパクトサイズを両立したズームレンズで風景はもちろん、室内や野外での記念写真にも最適。なお、XC16-50mmF3.5-5.6 OIS Ⅱは、最短撮影距離が30cm → 15cmに進化したモデルです。
※ブラックのほか、シルバーもご用意しています。
XC50-230mmF4.5-6.7 OIS / XC50-230mmF4.5-6.7 OIS II (35mmフィルム換算 : 76-350mm相当)
中望遠~望遠までカバーする高画質とコンパクトサイズを両立したズームレンズです。人物写真から野生動物の撮影、さらにスポーツ、電車・飛行機・車などの動体撮影など、広い範囲で活躍してくれます。
なお、XC50-230mmF4.5-6.7 OIS IIは、手振れ補正機能が3段分→3.5段分に強化されたモデルです。
※ブラックのほか、シルバーもご用意しています。
テレコンバーター
XF1.4X TC WR/XF2X TC WR
カメラボディとレンズの間に装着することにより、焦点距離を1.4倍(XF1.4X TC WR)または2倍(XF2X TC WR)にする高性能テレコンバーター。防塵・防滴・耐低温構造です。
レンズアクセサリー
Mマウントアダプター
Mマウントアダプターは、MマウントレンズをXマウントに変換するアダプターです。さまざまなMマウントレンズを取り付けて使用することが可能です。
※Mマウントはライカ社の開発したマウント形式ですが、現在はライカ社以外からもさまざまなレンズが発売されています。
プロテクトフィルター
プロテクトフィルターはその名の通り、レンズのキズ付きから守ってくれるフィルターです。
しかも、スーパーEBCコーティングを施し、非常に優れた透過率を実現していますので、XF/XCレンズの性能を損ねることはありません。(日本製:フジノンブランド)
レンズプレート MLP-75XF
XF50-140mmF2.8 R LM OIS WRとXF100-400mmF4.5-5.6 R LM OIS WRの三脚座に取り付けることができるレンズプレートです。アルカスイス互換のクイックシューとしてご利用いただけます。
マクロエクステンションチューブ MCEX-11/MCEX-16
レンズと本体の間に装着し、近接撮影を行うためのレンズアクセサリーです。レンズ単体よりも近くに寄って撮影が可能。
必要な倍率によって選択が可能なように11mmと16mmを用意しました。電気接点を装備しているため、AE・AFが動作します。
- ※ WD = ワーキングディスタンス レンズ先端から被写体までの距離(mm)
※ 撮影距離 = CMOSセンサーから被写体までの距離(mm)
XF56mmF1.2 R レンズ単体
(0.09倍)
XF56mmF1.2 R + MCEX-11
(0.29倍)
XF56mmF1.2 R + MCEX-16
(0.39倍)
Xマウントフィルターレンズ XM-FL
焦点距離24mmF8.0(35mmフィルム換算:37mm)のパンフォーカスレンズ。3種類のフィルター(プロテクトフィルター・クロスフィルタ-・ソフトフィルター)とレンズカバーの4つの機能を搭載しています。手軽にアート表現を楽しめ、ボディキャップ感覚での使用も可能です。
プロテクトフィルター
クロスフィルター
ソフトフィルター
レンズカバー
ご愛用者さまサポートサイト「My FUJIFILM」では、カメラに加え、交換レンズもご登録いただけます。製品サポートメールが届くほか、製品登録ごとにたまるポイントを集めて、便利なフォトグッズがもれなくもらえるなど特典も充実!交換レンズもお忘れなく、ぜひご登録ください。
おまけ : レンズファームウエアのご案内
ファームウエア(*1)というと、カメラ本体にしかないとお思いの方も多いのではないでしょうか? ところが、Xマウントレンズにもファームウエアが存在します。このファームウエアを更新することにより、最新のカメラや機能に対応することや、操作性・安定性の向上などが行えるため、ご購入いただいた後も、進化を続けることが可能です。
*1 ファームウエアとは、機器の動作を司る内部プログラムのことです。
最後までご覧いただきありがとうございました。本ガイドをご活用いただき、お客さまに最適なレンズを選択してください。